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09月13日-03号

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  1. 行橋市議会 2011-09-13
    09月13日-03号


    取得元: 行橋市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-13
    平成23年 9月 定例会(第17回)            平成23年9月第17回行橋市議会              定例会会議録(第3日)1 日 時 平成23年9月13日(火)1 出席議員 別紙のとおり1 その他の出席者 (ア)職務のため出席した事務局職員   議会事務局     局 長 中 野 悦 年             次 長 小 森 孝 義            庶務係長 小 堤 かおり             書 記 吉 兼 三 佳             書 記 満 江 貴 紀 (イ)地方自治法第121条により出席した市職員    別紙のとおり1 本日の会議に付した案件及びその結果    別紙のとおり1 議事の経過    別紙速記録のとおり   平成23年9月第17回行橋市議会定例会議員出席表[第3日]                      平成23年9月13日(火)┌───┬───────┬───┐ ┌───┬───────┬───┐│席 順 │ 氏   名 │出 欠 │ │席 順 │ 氏   名 │出 欠 │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 1 │諫 山   直│ ○ │ │ 12 │城 戸 好 光│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 2 │小 原 義 和│ ○ │ │ 13 │西 本   徹│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 3 │大 野 慶 裕│ ○ │ │ 14 │吉 永   直│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 4 │西 岡 淳 輔│ ○ │ │ 15 │大 川 義 彦│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 5 │大 池 啓 勝│ ○ │ │ 16 │瓦 川 正 純│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 6 │澤 田 保 夫│ ○ │ │ 17 │田 渕   哲│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 7 │藤 本 廣 美│ ○ │ │ 18 │豊 瀬   尉│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 8 │鳥井田 幸 生│ ○ │ │ 19 │二 保 茂 則│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 9 │田 中 建 一│ ○ │ │ 20 │亀 田 國 夫│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 10 │横 溝 千賀子│ ○ │ │ 21 │德 永 克 子│ ○ │├───┼───────┼───┤ ├───┼───────┼───┤│ 11 │林   利 門│ ○ │ │   │       │   │└───┴───────┴───┘ └───┴───────┴───┘         平成23年9月第17回行橋市議会定例会[第3日] 地方自治法第121条により出席した者                                    平成23年9月13日(火)┌─────────────┬───────┬──┬───────────┬───────┬──┐│     職 名     │  氏  名  │出欠│    職 名    │  氏  名  │出欠│├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│市長           │八 並 康 一│○ │税務課長       │進 谷   稔│  │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│副市長          │上 田 秀 治│○ │納税対策課長     │末 松 克 朗│  │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│教育長          │山 田 英 俊│○ │地域福祉課長     │唐 﨑 欽 五│  │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│会計管理者        │酒 井 和 宣│○ │子ども支援課長    │坪 根 義 光│○ │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│総務部長         │松 本 英 樹│○ │国民健康保険課長   │木 野 雅 博│○ │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│市民部長         │入 口 廣 文│○ │生活支援課長     │岡 田 正 二│  │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│福祉部長         │白 川 達 也│○ │介護保険課長     │渡 辺 浄 美│  │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│都市整備部長       │井 上 義 孝│○ │土木課長       │長谷川   勝│  │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│上下水道部長       │中 村   強│○ │高速道・国県道対策室長 │西   義 孝│  │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│経済部長         │灰 田 利 明│○ │区画整理課長     │池 永 正 行│  │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│消防長          │菅 本   孝│○ │農政課長       │杉 本 吉 満│  │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│教育部長         │三 角 正 純│○ │商工水産課長     │龍 王 憲 和│○ │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│都市整備部次長兼都市政策課│黒 瀬 泰 秀│○ │企業立地課長     │鹿 島 英 樹│  │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│総務課長         │宮 下 義 幸│○ │下水道課長      │松 本 髙 彦│  │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│総合政策課長       │中 村 浩 行│○ │上水道課長      │寺 尾 一 紀│  │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│基地対策室長       │野 本   誠│○ │会計課長       │定 村 惠 子│○ │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│財政課長         │米 谷 友 宏│○ │選挙管理委員会事務局長│中 村 愛 晴│○ │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│情報政策課長       │中 村 雅 春│  │農業委員会事務局長  │森   清 孝│○ │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│契約検査課長       │小 西 良 一│  │監査事務局長     │髙 辻 千鶴子│○ │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│人権男女共同参画課長   │水 上 勝 則│  │学校教育課長     │岡 田 公美子│○ │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│市民協働課長       │田 原 康 行│  │指導室長       │田 下 弘 道│  │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│環境課長         │有 松 正 一│  │生涯学習課長     │辻   英 樹│○ │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│環境課事業所長      │岩 本 文 秀│  │文化課長       │小 川 秀 樹│  │├─────────────┼───────┼──┼───────────┼───────┼──┤│市民課長         │置 鮎 保 之│  │           │       │  │└─────────────┴───────┴──┴───────────┴───────┴──┘            平成23年9月第17回行橋市議会定例会              議  事  日  程 [第3日]                            (平成23年 9月13日)日程第1 一般事務に関する質問日程第2 議案に対する質疑、議案の委員会付託 1.報告第 7号 議会の議決により指定された市長の専決処分事項につ          いての専決処分の報告について 2.報告第 8号 議会の議決により指定された市長の専決処分事項につ          いての専決処分の報告について 3.報告第 9号 平成22年度行橋市財政健全化判断比率の報告につい          て 4.報告第10号 平成22年度行橋市公共下水道事業会計資金不足比率          の報告について 5.報告第11号 平成22年度地方卸売市場行橋市魚市場会計資金不足          比率の報告について 6.報告第12号 平成22年度行橋市農業集落排水事業会計資金不足比          率の報告について 7.報告第13号 平成22年度行橋市水道事業会計資金不足比率の報告          について 8.報告第14号 平成22年度行橋市一般会計継続費の精算報告につい          て 9.報告第15号 行橋市土地開発公社の経営状況について 10.報告第16号 行橋市文化振興公社の経営状況について 11.議案第38号 行橋市営住宅等整備費基金条例の制定について 12.議案第39号 行橋市税条例等の一部を改正する条例の制定について 13.議案第40号 平成23年度行橋市一般会計補正予算について 14.議案第41号 平成23年度行橋市国民健康保険特別会計補正予算に          ついて 15.議案第42号 平成23年度行橋市住宅新築資金等貸付事業特別会計          補正予算について 16.議案第43号 平成23年度行橋市公共下水道事業特別会計補正予算          について 17.議案第44号 平成23年度地方卸売市場行橋市魚市場特別会計補正          予算について 18.議案第45号 平成23年度行橋市・苅田町・みやこ町介護認定特別          会計補正予算について 19.議案第46号 平成23年度行橋市介護保険特別会計補正予算につい          て 20.議案第47号 平成23年度行橋市農業集落排水事業特別会計補正予          算について 21.議案第48号 平成23年度行橋市後期高齢者医療特別会計補正予算          について 22.議案第49号 平成22年度行橋市一般会計歳入歳出決算の認定につ          いて 23.議案第50号 平成22年度行橋市国民健康保険特別会計歳入歳出決          算の認定について 24.議案第51号 平成22年度行橋市老人保健特別会計歳入歳出決算の          認定について 25.議案第52号 平成22年度行橋市住宅新築資金等貸付事業特別会計          歳入歳出決算の認定について 26.議案第53号 平成22年度行橋市公共下水道事業特別会計歳入歳出          決算の認定について 27.議案第54号 平成22年度地方卸売市場行橋市魚市場特別会計歳入          歳出決算の認定について 28.議案第55号 平成22年度行橋市・苅田町・みやこ町介護認定特別          会計歳入歳出決算の認定について 29.議案第56号 平成22年度行橋市介護保険特別会計歳入歳出決算の          認定について 30.議案第57号 平成22年度行橋市農業集落排水事業特別会計歳入歳          出決算の認定について 31.議案第58号 平成22年度行橋市後期高齢者医療特別会計歳入歳出          決算の認定について 32.議案第59号 平成22年度行橋市水道事業会計決算の認定について日程第3 請願の上程、請願の委員会付託 1.23請願第1号 住宅リフォーム助成制度の創設を求める請願書              平成23年9月第17回行橋市議会定例会                  付託事案一覧表( 議 案 )                                  (平成23年 9月13日)┌─────┬───────────────────────────────────────┐│ 付託先  │付   託   事   案                          │├─────┼──────┬────────────────────────────────┤│ 総 務  │議案第39号 │行橋市税条例等の一部を改正する条例の制定について        ││     │議案第40号 │平成23年度行橋市一般会計補正予算について(所管部分)     ││ 委員会  │議案第49号 │平成22年度行橋市一般会計歳入歳出決算の認定について(所管部分)│├─────┼──────┼────────────────────────────────┤│     │議案第40号 │平成23年度行橋市一般会計補正予算について(所管部分)     ││     │議案第41号 │平成23年度行橋市国民健康保険特別会計補正予算について     ││     │議案第45号 │平成23年度行橋市・苅田町・みやこ町介護認定特別会計補正予算  ││     │      │について                            ││     │議案第46号 │平成23年度行橋市介護保険特別会計補正予算について       ││ 文 教  │議案第48号 │平成23年度行橋市後期高齢者医療特別会計補正予算について    ││     │議案第49号 │平成22年度行橋市一般会計歳入歳出決算の認定について(所管部分)││ 厚 生  │議案第50号 │平成22年度行橋市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定につ  ││     │      │いて                              ││ 委員会  │議案第51号 │平成22年度行橋市老人保健特別会計歳入歳出決算の認定について  ││     │議案第55号 │平成22年度行橋市・苅田町・みやこ町介護認定特別会計歳入歳出  ││     │      │出決算の認定について                      ││     │議案第56号 │平成22年度行橋市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について  ││     │議案第58号 │平成22年度行橋市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定に  ││     │      │ついて                             │├─────┼──────┼────────────────────────────────┤│     │議案第38号 │行橋市営住宅等整備費基金条例の制定について           ││     │議案第40号 │平成23年度行橋市一般会計補正予算について(所管部分)     ││     │議案第42号 │平成23年度行橋市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算につ  ││     │      │いて                              ││     │議案第43号 │平成23年度行橋市公共下水道事業特別会計補正予算について    ││     │議案第44号 │平成23年度地方卸売市場行橋市魚市場特別会計補正予算について  ││ 建 設  │議案第47号 │平成23年度行橋市農業集落排水事業特別会計補正予算について   ││     │議案第49号 │平成22年度行橋市一般会計歳入歳出決算の認定について(所管部分)││ 経 済  │議案第52号 │平成22年度行橋市住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算  ││     │      │の認定について                         ││ 委員会  │議案第53号 │平成22年度行橋市公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定に  ││     │      │ついて                             ││     │議案第54号 │平成22年度地方卸売市場行橋市魚市場特別会計歳入歳出決算認  ││     │      │定について                           ││     │議案第57号 │平成22年度行橋市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算認定  ││     │      │について                            ││     │議案第59号 │平成22年度行橋市水道事業会計決算の認定について        │└─────┴──────┴────────────────────────────────┘              平成23年9月第17回行橋市議会定例会                  付託事案一覧表( 請 願 )                                  (平成23年 9月13日)┌─────┬───────────────────────────────────────┐│ 付託先  │付   託   事   案                          │├─────┼──────┬────────────────────────────────┤│ 建 設  │      │                                ││ 経 済  │23請願第1号 │住宅リフォーム助成制度の創設を求める請願書           ││ 委員会  │      │                                │└─────┴──────┴────────────────────────────────┘               平成23年9月13日(3)               開議 10時00分 ○議長(城戸好光君)  おはようございます。定足数に達していますから、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程につきまして、議会運営委員会で協議願っていますので、委員長から報告願います。議会運営委員会委員長。 ◆16番(瓦川正純君)  おはようございます。本日の議事日程について、議会運営委員会で協議を行いましたので、その結果をご報告申し上げます。 本日の議事日程は、日程第1として、昨日に引き続きまして、一般事務に関する質問を行います。質問通告のあった8名の内、昨日4名の質問を終了いたしており、本日4名の議員の質問を行うことといたします。 日程第2として、議案に対する質疑、議案の委員会付託を行います。 日程第3として、本定例会に請願1件が提出されておりますので、これを上程し、委員会付託を行って散会といたします。なお、議案並びに請願の委員会付託につきましては、別紙お手元に配付しております付託事案一覧表のとおり、各常任委員会に付託し、審査願うことといたします。また、議会運営委員会の申し合わせにより、決議、意見書の提出は、本日午後5時までといたします。 以上のとおり協議が整いましたので、議員各位のご賛同をよろしくお願いいたします。 △日程第1 一般事務に関する質問 ○議長(城戸好光君)  報告は終わりました。報告のとおりご了承願います。 日程第1 昨日に引き続き、一般事務に関する質問を行います。 順次、発言を許します。最初に、小原義和議員。 ◆2番(小原義和君)  皆さん、おはようございます。桜乃会、公明党の小原でございます。今回は2件の質問をさせて頂きます。時間はゆっくりありますので、具体的なご答弁をよろしくお願い申し上げます。それでは通告書に従いまして、質問させて頂きます。 はじめに、あんしん情報セットについて。このあんしん情報セットの進捗状況についてお伺いいたします。まずこのシステムは、はじめ、東京の港区で発案され、今では全国で活用されているものであります。近隣では、若松区が冷蔵庫で河童を飼おうという、異色のキャッチフレーズで事業を試み、緊急時には非常に役立つ取組みだと、今では北九州市全体で取り組んでいるものであります。 私は、一人暮らしの高齢者の方々が緊急事態に備えるために、少しでも安心できるように、また命の尊さを思えば、1秒でも早く迅速に病院に搬送できればとの思いで、このあんしん情報セットについて、平成22年6月議会で質問させて頂きました。 このとき、市長はじめ消防長にも、早急に詰めていきたいとの答弁も頂き、行橋市の高齢者の皆さんのために23年度当初予算で予算措置を行って頂き、いよいよこの9月よりの実施に、本当に感謝しております。また市報の表紙にも取り上げて頂き、市の取組みにも感謝申し上げます。 そこで実際これがスタートに当たり、セット内容を具体的に、まず1点目にお聞きしたいと思います。そして4000人近くの方々の配布であります。大変な作業だと思いますが、配布対象が高齢者の皆さんでありますので、十分に理解をして頂くためにも、配布方法についても具体的にお伺いし、この2点をよろしくお願いします。 ○議長(城戸好光君)  執行部に答弁を求めます。八並市長。 ◎市長(八並康一君)  小原議員の、あんしん情報セットについてのご質問に、お答え申し上げます。先程、質問にありましたとおり、平成22年の6月定例会におきまして、あんしん情報セットの必要性について、ご質問を頂きました。本市での必要性等につきまして、関係機関と協議を重ねてまいりました。本年度当初予算に予算措置をさせて頂きました。3500セットを準備いたしたところであります。セットの内容といたしましては、専用容器、あんしん情報シート、あんしん携帯カード、冷蔵庫掲示用マグネットシート、玄関の掲示用のステッカー、取扱説明書であります。 配布方法につきましては、対象者が65歳以上の高齢者でございますので、先程のご質問にありましたとおり、安心情報セットのご利用について十分な説明を行いまして、ご理解を頂くのが必要だと思っております。また、あんしん情報シートに記入する医療情報等は、記入ミスがあれば逆に救護活動の妨げになる恐れもございます。そこで本市では、専門職員が直接訪問いたしまして、あんしん情報セットの配布目的、あるいは指定された以外の物、特に貴重品は入れないこと等の説明を行うとともに、あんしん情報セットに記載する内容の聞き取り及び記入補助を行ってまいりたいと思っています。 9月15日以降に地域包括支援センターがかかわっています独居高齢者を対象に、センター職員が配布いたしまして、10月からは第1次補正予算に計上させて頂いております福岡県の地域支え合い体制づくり事業補助金を活用いたしまして、看護師等の専門職員を雇用いたしまして、一般高齢者のうち、主に独居高齢者を中心に配布していく予定でございます。また、今後、独居高齢者を中心に配布をいたしてまいりますが、来年度以降は、高齢者夫婦世帯、あるいは高齢者のみの世帯の方々にも、順次、対応してまいりたいと思っています。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  小原議員。 ◆2番(小原義和君)  再質問させて頂きます。いまセット内容も市報に掲載されていたように、部分、部分は分かるんですけども、後、もっと詳しく、私は理解しているつもりなんですけども、その世帯が、このあんしん情報セットを使用しているのか、していないのかというのを、玄関の内側に貼るとか、いろんな部分がありますので、そういうのをもう一度、所管でも構いませんので、答弁頂きたいと思います。そして答弁の中で、聞き取り調査で記入の補助もして頂けるということで、この辺が一番事故につながるケースじゃないかと私も思っております。間違った記入でありますと、本当に命にもかかわることもありますので、この辺を十分に正確に記入してあげる。そして大丈夫ですよという、高齢者の方にも、本当に1回書かせて見て、分かり易い字が書ける方なのかどうかなど、その辺までも確認して頂いて、やっていって頂きたいと思います。 そしてもう1点、配布期間であります。いま高齢者の方は4000人弱と、私は認識していたんですが、3500人ということですが、その方々に配布するにあたり、こういうふうに1軒、1軒訪問すれば、かなりの期間が掛かるかと思います。少しでも早く配布して頂くということで、この期間もどの程度の目安を持って配布をしていくのかを答弁をお願いいたします。そしてこれに関して、救急隊が行ったときに、救急隊が知らないじゃ困りますので、救急隊への徹底のほうもお聞きしたいと思います。そして折角、一人世帯の方に1軒、1軒訪問するんですから、いま行橋市の独居老人の方々のニーズ調査とか、いろんな部分も合わせてしていけば、より一層、安心安全のまちづくり、福祉のまちづくりにつながると思いますが、この点もまた答弁をお願いします。 ○議長(城戸好光君)  福祉部長。 ◎福祉部長(白川達也君)  小原議員の再質問に、お答えいたします。23年4月1日時点での高齢者の状況としては、高齢者が1万6749人、その内の一人暮らし、独居世帯が3916世帯あります。またその内、483人が施設に入所している状況です。ですから、その差し引きで3400軒が一人で、在宅で暮らしているということになります。そしてその内、400人の方が3箇所の地域包括支援センターの職員がかかわっている方々でございます。 ですから、まず第一弾としては、かかわっている地域包括支援センターの職員が400軒に対して9月15日から訪問活動を始めます。そして残りの3000軒については、先程、地域支え合い体制づくり事業補助金というのが福岡県のほうから出ている事業があります。これによって専門職を、看護師を想定しているんですが、3人雇用して1人1000件になるんですけど、一応、期間としては10月半ばくらいからになるかと思いますけど、目安としては3月上旬くらいまでに3000軒の訪問をするということで考えております。 それで、あんしん情報シートの内容としては、シートの中に氏名、生年月日、性別、血液型、住所、電話番号、かかりつけ医、既往症、持病、投薬、緊急連絡先、ケアマネージャー、活用同意欄などを考えております。ですから高齢者が一人で、特に80代を超えた方々がこの内容を全部記載するというのは難しゅうございますので、訪問する専門の職員が一緒にそれを記入していくということになります。そしてセットの内容の中に、マグネットシートがございます。それを玄関の内側の分かり易い場所に貼っておきます。そして冷蔵庫に保管しますので、冷蔵庫の表側に貼る。そしたら緊急時のときに消防隊が行ったときに、それを確認して、そこに入っているんだなという形でするようにしていくということで、それは消防本部のほうとも、福祉部として打ち合わせは終わっております。 それともう1点、高齢者の実態調査という話、先程言いましたように、3400軒の高齢者の一人暮らしのお宅に、1軒、1軒回ります。その際に、その方の症状、元気なのか、ちょっと認知が入っているのかとか、そういうのを、うちのほうで予めアンケート調査的なものを作成して、一応そこを把握する。そしてそれを持ち帰りまして、うちのほうで入力して今後の高齢者の施策に役立てようと思っております。 それと最後になりますけど、今後、来年以降については、当然、65歳に到達される方と不幸にしてお亡くなりになって一人暮らしになる方がございますので、大体、年間にその方々が200~300人発生するかと思います。それは継続的に包括支援センターを活用して、またこういう配布活動をしていきたいと考えているところであります。配布期間に関しては、先程言いましたように一応3月の上旬を目安にしていきたいと考えています。以上です。 ○議長(城戸好光君)  消防長。 ◎消防長(菅本孝君)  あんしん情報セットにつきまして、救急隊のほうの教育、その辺につきましても、私ども福祉部のほうから説明をお聞きしまして、既に利用に当たっての教育が済んでおるところでございます。意識状態が悪いとか、言語障害がある、こういった場合に、大変有効であるということで私どもは考えておりまして、9月15日以降に配布するということで、また隊員のほうには再度、確認の意味で周知したいと思っています。以上です。 ○議長(城戸好光君)  小原議員。 ◆2番(小原義和君)  先程の答弁で3月中旬くらいまでに配布ということで、1人当たり1000人の訪問ということで、私はざっと計算したんですが、本当にすごい1日の数になる、お正月もまたぎ、土・日もありますし、もしも状況を見て頂いて、私は少し間に合わないのかなという気もいたしますので、そのときはまた手を打って頂きたいと思います。 そして最後、徐々に亡くなられて独居になられる方もおられることも、増やしていって頂くということもご答弁頂きました。そして、私は、これは最終的には、やっぱり市を挙げて高齢者という部分じゃなくて、入りは高齢者かもしれませんけども、希望される方々には配布していくとうのが、やっぱり安心安全のまちづくりにつながるんじゃないか。そしてこれが使用されたとか、使用されなかったとかじゃなく、本当に少しでも早く行橋市として最高の体制をとれているというのが、一番最高のことじゃないでしょうか。そしてこれを使っている方々、もしも亡くなられる方もおられた場合でも、連絡先が分かって、家族の方が、お父さんの、お母さんの死に目に会えましたという声の欄もありました。だから全てやはり1秒でも早く、そのセットを皆さんにお配りして、少しでも早く、これを活用できる日が来るのを望んでおります。 とにかく今からどんどん流動的に数が増えると思いますけども、年々、予算を付けて頂いて、何百、何千か分かりませんけども、定期的にそういう計画も立てていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  詳細につきましては、部長のほうから答弁をさせて頂きました。私自身も、身内にも高齢者、障がいを持っていまして、そういうのがいますが、先般、救急車で運ばれまして、行った病院のほうが、どういうかかりつけ医の所にいて、そしてどういう薬を飲んで、どういう実態なのかと、いろいろ聞かれました。本人自身はなかなか答えられないということもあって、身内が行って、いろいろと説明をした経過がございます。 こういうことについて、ご提案頂いたことについては、本当に私どもとしてもありがたく思っておりますし、また先程おっしゃいましたとおり、高齢者だけではなくて、やはり障がいを持ったり、あるいはくも膜下出血で倒れたり、様々な障がいを持った方々がおられます。そういう方々に、将来、拡大したらどうかと、これは具体的に検討してまいりたいと思いますが、まずは高齢社会ですから、高齢者の方々が安心して、それぞれ暮らしていけるような対応をさせて頂きたいと思います。努力してまいりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(城戸好光君)  小原議員。 ◆2番(小原義和君)  よろしくお願い申し上げます。それでは、次の2件目の教育環境について、トイレの尿石除去による効果及び今後の対応についてでございます。 これは全国的に、皆さんよく聞かれると思いますけども、3Kという、臭い、汚い、暗い等、非常に評判が悪い状況でございます。そのような状況の中で、学校のトイレを使用せずか、できず、帰宅するまで我慢する生徒児童が年々増え、我慢することによる健康への悪影響は勿論、また子どもたちにとって学校は学習の場であると同時に、1日の半分以上の時間を有する、生活の一部というべき場所でもあります。その生活空間としての学校のトイレを敬遠する傾向は急速に進んでおりまして、快適な環境を守る、共に守る大切さという意識を育む上でも、大きな問題であります。このように学校のトイレは、子どもの心身の健康を守る上で重要な場とも言えます。 そこで昨年、市内の小中学校17校を、私自身、訪問させて頂き、市内の学校トイレ環境の実態を見せて頂きました。緊急に環境改善の必要性を感じ、小中学校のトイレ環境について、議会で質問させて頂きました。 問題解決には、まず原因を究明、そして対策、そして一番大事な維持管理であります。臭いの根本的な原因は、老朽化及び長年にわたり流石した尿石による臭いが主なものであります。また清掃状況は、子どもたち、一般的な清掃では対応できない、そういう状態でありまして、専門業者によるメンテナンスの消臭対策の必要性を、そのとき要望させて頂きました。そして今回、夏休みを利用して頂いて、小学校より順次、実施をして頂いております。しかし私の思うに、この1回のメンテナンスでは、問題点は解決ができないと思っております。この尿石除去効果及び今後どのように対応していくのかを、まず1点お伺いします。 そして2つ目のトイレの洋式化及び維持管理について。まずトイレ環境の変容から触れたいと思います。1950年代、私も生まれてはおりませんけども、学校のトイレというのは、とばしりという問題があったそうであります。さらにトイレに物を落としたり、子ども自身が落ちるなど、学校の和式汲み取りトイレは、子どもたちにとって汚いだけではなく、危険で怖い場所でもあったそうであります。そして1960年代、また70年代には、校舎の新築に伴い、和式汲み取りトイレの多くが水洗化をされております。この時点では、家庭の水洗普及率は極めて低く、学校のトイレは家庭に先んじて安全で清潔な場所だとうたわれております。 ところが80年代以降は、学校以外のトイレ設備が次々と改善されるようになり、商業施設や公共施設のトイレが改修され、90年代には一般家庭にも洋式化及び温水洗浄便座等が普及し、現在では新築の9割以上10割近くが設置をされております。60年代、70年代で先行していた学校のトイレ事情が、今は反対に逆転しているような状態であります。最近では、家庭のトイレはハイテク化がますます進んで、機械のようだと言えばおかしんですけど、何もしなくて良いようなトイレも出てきているような状況であります。こうした設備の改善から取り残された場所が学校のトイレだと私は思っています。これも急速な移り変わりで、財政的にも対応が追いつかないという点もありますが、このままでは家庭環境と教育環境とのギャップで、学校生活に支障を来たす生徒が増え、対応できなくなる状況が間近に迫っていると考えています。早急に何らかのアクションを起さないとならない。 まず1点目に、教育長も代わり、洋式化に対してのビジョンをお伺いいたします。そして昨年、学校を訪れた際に、使用禁止の紙が貼られたり故障等の紙が貼られたままが目立ちましたが、維持管理の状況を一緒に、その対応をお伺いいたします。
    ○議長(城戸好光君)  教育長。 ◎教育長(山田英俊君)  それでは、小原議員のご質問に答えしたいと思います。学校施設のトイレの環境としましては、老朽化が進んだ施設が多く、快適な空間とは言いがたい箇所も多くあるのが現状であります。学校施設全体の老朽化対策としましては、長期的には計画的に整備を進めていく予定ですが、トイレ環境につきましては、それまでの間、便器などに長年蓄積した臭いのもととなる尿石を除去する清掃を、今年度より行っているところであります。 学校のトイレ掃除は、日常は児童生徒たちが行っていますが、長年蓄積した汚れは簡単には落ちにくいこともあり、専門業者に年1回、清掃を委託したところであります。効果としましては、便器や衛生器具などに付着した臭いのもとは、きれいに除去されております。今後として、専門的な清掃がどれくらいの間、効力を保つのか等、状況を注視し、検討していきたいと考えております。また児童生徒たちによる日常的な清掃についても、効果的な清掃の方法の手法などを交えて、きれにトイレを使うという意識を強めていきたいと考えております。 2点目のトイレの洋式化及び維持管理についてでございますが、トイレの形態も和式から洋式へと変革を遂げ、ユニバーサルデザインの観点からも、洋式が主流となっております。学校現場においても、老朽による入れ替えなどのときは、洋式化を図っていっているところであります。しかし、現状としては、洋式便器は全体の25%程度に留まっております。今後も整備計画に沿って洋式化を進めていこうと考えております。 維持管理につきましては、専門業者による清掃と日常の児童生徒たちによる清掃を効果的に行っていきたいと考えております。また故障などへの対応につきましては、適宜、対応しておりますが、今後も早急な対応に努めてまいります。何より児童生徒たちが大事に使いたい、きれいにしたいという気持ちが生まれるようなトイレ環境をつくり出していきたいと考えております。以上です。 ○議長(城戸好光君)  小原議員。 ◆2番(小原義和君)  それでは、再質問させて頂きます。まず最初のメンテナンス効果ということで、臭いのもとはきれいになくなっておりますということで、先程、答弁がありました。私も日程を伺いまして、この除去作業を見学に行かせて頂きました。確かにきれいにはなっておりました。しかし今回ではこのことですけど、いろいろ学校のトイレには問題があるな、見え隠れしているなということを感じましたので、まず教育委員会の皆さんは、ビフォー・アフターの報告書、写真できれいになっていますよ、臭いは消えていますよじゃなくて、本当にどのくらい臭いが少なくなったのか、体で感じて頂きたいというのが所感であります。それを伴いまして、いろいろ業者さんともお話をして頂いて、この部分の部品を代えれば良くなりますよ、いろんなことを私も聞いてまいりましたけども、いま低コストの内に部品替えで最適な空間がつくれるような、これをほったらかしにしておくと、どんどん故障箇所というか、悪い所が老朽化して手が付かないようになる前に、もう1回再度、点検をして頂いて、低コストな修理をして頂きたいというのが1点、これはお願いであります。 そして定期的な実施と私は感じたんですけども、来年、再来年、年に1回の実施と思ってもよろしいのでしょうか。今の答弁で、今年はしましたという答弁なのか、毎年していくのか、ちょっと分かりにくかったんで、もう一度答弁をお願いいたします。 そして今後の対応であります。学校のトイレは、本当に日常の清掃活動や定期的な保守が軽視されがちであります。そして数年で劣化するという悪影響を、今までも繰り返していたと私は思います。では、どうすれば良いのかということで、京都教育大学の資料に、こういうのがありました。利用者参加型学校トイレ改修プロジェクトというのがありまして、これは滋賀県の栗東市の中学校で取り組んだことを紹介しておりました。 これはまず教育長が中心となって、この学校は荒れた中学校であったということを書かれておりまして、この栗東中学校のトイレの改修にあたり、その後の維持管理に子どもたちが参画し、学校全体が落ち着きを取り戻したそうであります。そしてトイレだけでなく、校舎全体も大切に使うようになったようであります。取組みにあたり、まずアンケート調査、そしてトイレに関する出前授業、PTAとの懇談会、そしてワークショップ等を経て取り組んでいったそうであります。先程、教育長の答弁では、ちょっと表面的な答弁だったと私は感じて、教育長の思いを、ビジョンを聞きたい。効果的な掃除の方法、指導とか、きれいにトイレを使うという、この意識向上を、どういうふうにやっていくのか、ビジョンがあればお聞きしたいと思います。 そして洋式化及び維持管理であります。現状、洋式化は25%とのことでありました。そして私の記憶では、昨年は22%だったと思いますが、計画に沿って何%の洋式化を目標に、そしてどのくらいのスパンを見て、5年先なのか10年先なのかを、今一度お伺いします。そして故障につきましては、私の気のせいかもしれませんが、1年前に見た使用禁止箇所と同じ場所がまだ故障箇所のまま残っているような気がしていますので、先程、早急な対応とありましたので、本当に早急な対応で環境整備をお願いしたい。 維持管理の答弁で、児童生徒たちが大事に使いたいという気持ちが生まれるようなトイレというところがありました。これが一番大事なんじゃないか。今回、資料も一杯持って来ていますが、ざっと言いますと、やはり先生と子どもたちが一緒にトイレの問題に関して取り組んでいく。これは埼玉県の戸田市の小学校なんですが、子どもたちのアイディアが満載で、改修工事に当たったときに、子どもたちのアイディアを全て取り入れて、子どもたちが喜んでトイレ掃除ができる。これはハリーポッターに便所が出てくるんですけども、そういうようなトイレづくりをして、物すごくみんな喜んでやっているケースとか、世田谷では安全なトイレを目指す。戸で手を詰める生徒が増えている。大人であれば加減しますが、子どもがバチッと閉めて指を損傷したケースとか、これを重視して、安全なトイレづくりというのも手がけています。 そして先程ありましたけども、ユニバーサルデザインのトイレ。これは多機能なユニバーサルデザインというのは、やはり全ての皆が使うというか、誰でもトイレ、いわゆる多機能性のトイレの設置、1箇所に障害者用のトイレも置くというような、こういうシステムを、全国のいろんな所で、いろんな教育長を中心に、学校中心に考えがあっておりますので、何か構想が、教育長の思い、また市長の思いがトイレに対してあれば、伺いたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  教育長。 ◎教育長(山田英俊君)  それでは、小原議員の再質問にお答えしたいと思います。私のトイレに対するビジョンということでありますが、私も中学校の教員をもう30年くらい前から務めておりますが、当時、荒れる中学校、どこでも中学校が荒れておりまして、荒れるところは、大体トイレが荒れるというところで、子どもたちはトイレでタバコを吸ったり、あるいは子どもたち同士が集まって、ふざけてドアを蹴破るというようなことがありまして、その対応に中学校の教員は追われているという状況がございました。 やはりトイレを大事にきれいに使うというところが、子どもたちの中に結構気持ちとして出てくると、やはり気持ちが落ち着いて、そして精神的にも落ち着いて、先程も議員がおっしゃっていたように、落ち着いた中学校という形の子どもたちとして成長していくということが言えるのではないかと思います。といったことから、例を挙げましたけども、考えてみますと、やはり子どもたちがトイレを汚いと感じるんではなくて、やはり必要できれいで、私たちは使わせて頂いているんだというような意識、大事にしたいという意識がそこに芽生えるなら、やはり気持ちが優しくなり、豊かな感性というか、育ってくると思います。そういった面ですると、トイレの施設自身を替えるのは、すぐにはできないことがあるかもしれませんけども、それを使う子どもたちの気持ちを変えることができると思います。 そのためには、まずは自分たちが自分の手できれにして、きれいにしたトイレを子どもたちが使うときには、たぶん粗末には扱わないと思います。だから議員がおっしゃいましたように、教師と子どもたちが一緒になって掃除をして、そしてやっぱり僕たちがきれいにしたトイレだから大事に使ってねということを友達にも伝えていく、そういった取組みの中から、トイレの使い方が良くなっていくんじゃないかと思います。 また、臭いの問題ですが、臭いの問題については、いま専門業者が入って頂きまして、一時的には臭いがなくなった。しかしやはり時が経過するにつれて、目じりにアンモニア臭が集積してまた出てくるとか、あるいは便器のほうから出てくるということがあろうかと思います。そういうようなことをできるだけ防ぐためにも、先程申し上げました大事に使う、きれいに使うという、そういった子どもたちの意識改革を図っていきたい。それでもやっぱりどうしても定期的には専門の方が清掃しなければいけないと思いますので、それについても取り組んでいきたいと考えております。 行橋市では、なかなかトイレの大規模改修というところまではいかないかもしれませんけれども、老朽化しているということもありますので、その改修に当たっては、できるだけ子どもたちに、やはりユニバーサルデザインと、先程、言葉が出ましたが、そういった観点からトイレをつくっていきたい。1つは、やはり今、湿式のトイレになっておりますので、できるだけ乾式のトイレにして、臭いが発生しない、あるいは清掃し易いというような観点でトイレの改修を行っていたいと思っております。 それから洋式化の件ですけれども、洋式化につきましては、現在、25%程度。改修に当たりましては、特に小学校低学年の子どもたちは、家庭が洋式なものですから、学校に来て和式ということで、随分困っている状況もあるということで、保護者の方からお聞きしております。そういったことも踏まえまして、改修に当たっては低学年から洋式化を進めていきたいということであります。これについては、ちょっとまだ何年後までに8割を目指すということは、この時点では申し上げられませんけれども、総合的に考えて、計画的に洋式化を、8割を目指して頑張っていきたいと思います。以上です。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  小原議員の学校のトイレの洋式化等々についてのご質問に、お答え申し上げます。先程、年代を追って、いろんなお話を頂きました。私自身も農家の育ちでございまして、農家の庭先からトイレに行く、いろんな経験をもっております。本当にそこから見ますと、もう格段の近代化したトイレの状況になってまいりました。特に家庭環境が近年、急激に、こういう電化も進んでいますし、それからトイレそのものも自動化が進んできて、自分が入ったらすぐ蓋が開いて、そしてトイレを済ませたら自動で流れて、そして蓋が閉まったり、そういうふうなところまで進んでいまして、子どもたちもそういうものも経験を持っている子どもも増えてきていると思います。 一方、学校現場というのは、なかなか学校を造ってきた経過もあって、一挙に、これが近代的なトイレの方向には向いていないという、先程のご指摘もございましたけども、学校そのものも老朽化しているということで、その建替えをどうするかという大きな問題もございます。しかし、やはり毎日、毎日使う、子どもたちが使うトイレですので、可能な限り早く洋式化と言いますか、子どもたちが対応できるようなものにしていきたいと思います。 自分自身の過去からの経験を踏まえて、その時代、その時代は、それで対応してきたんですけど、今の子どもたちは、そういうものに耐えられないと言いますか、自分の家庭と学校現場が余りにも違うということで、我慢に我慢を重ねて、学校でトイレをしなくて、帰ってする、あるいは途中にお漏らしをするということも聞いていますので、そういうことが少なくなるように、なくすような方向で努力を続けていきたいと思います。 実際の現場は教育委員会の管轄ですけど、予算をきちんと対応していくのは財政でございますので、そのあたりを十分現場をしっかり踏まえた上で対応していきたいと思います。私ども、学校現場のトイレの状況について、副市長等々、それぞれ関係者が回らせて頂いていまして、その実態を把握しておりますので、なるべく早く、時期がいつまでかというのは、なかなか難しいですけど、可能な限り早くご希望に添えるようにしていきたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  小原議員。 ◆2番(小原義和君)  ありがとうございます。市長に無理に振ったのも、やはり教育委員会だけで進めても、市のトップであられる方が、その思いに立って頂かないと、やはり進んでいくことも進まないのではないかなと思って、思いを聞かさせて頂きました。 年1回のこともお願いいたしたいと思いますし、良い答弁をしていましたので、きょう、文部科学省の学校トイレ改善事例というのがいっぱいある、これはもうくどくなりますので、申し上げませんけども、1個、大阪府の豊能町というところで、これは平成22年度事業の1つで、トイレを磨くことで心を磨こうというのをモットーに、これは小川教育長という方が先頭に立って、教育委員会と職員たちと皆で学校に訪れて、1つずつ姿を子どもたちに見せて、手本を示したという事例もあります。 そして震災に伴いまして、やはり耐震化の予算、いま議論されております。今でも施設に必要な諸機能ということで、トイレ改修で3分の1の補助もありますし、これもどんどん補助率も上がってくるのではないかと思いますので、まず教育長、市長に構想を持って頂きたい、改修に当たり構想を持って頂いて、いざ、用意ドンでスタートできるような体制を、行橋市も整えていって頂きたい。それからさあ考えましょうじゃ、またまた1年、2年、3年、4年、5年と遅れてしまうと思いますので、とにかくトイレ環境に今向けていると思いますけど、もっと目を向けて頂いて、全て行橋市を担う子どもたちのためでありますので、しっかりこの点も考慮して頂いて、1日も早く。都会というか、東京、大阪当たりでは、和式ではできないという子どもがどんどん増えております。これが後5年すれば、この行橋市にも来るんじゃないかなと思いますので、先さきを見ながら整備していって頂きたいと思いますので、よろしくお願いいたしまして、私の一般質問を終わらせて頂きます。ありがとうございました。 ○議長(城戸好光君)  次の質問者、西岡淳輔議員。 ◆4番(西岡淳輔君)  おはようございます。桜乃会、公明党の西岡淳輔でございます。質問の前に、一言、申し上げたいと思います。去る3月11日に発生した東日本大震災及び津波におきまして、多くの尊い命が奪われ、深い悲しみと憤りのなか、半年が経過いたしました。行方不明者は未だに4000名以上、避難をしている方々は、不自由な生活を強いられております。本日、臨時国会が召集されますが、野田新政権においては、この半年間のようなことではなく、スピードをあげ早急に取り組んで頂きたいと、心より念願しております。また今月はじめ、台風12号が四国・中国地方を通過し、大変な被害が出ました。亡くなられた方々に心よりお悔やみを申し上げますとともに、行方不明者の早期発見、被害に遭われた皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。それでは、通告書に従いまして、一般質問を行います。どうぞ、よろしくお願いいたします。 はじめに、市有財産の有効活用について。市有地、遊休地の有効活用について。2点目、PRE戦略についてであります。 2年半前、平成21年3月の一般質問におきまして、市有財産の有効活用について、お尋ねと指摘をいたしました。そのときのご答弁の要約は、京都高校横、つまり旧京都団地跡地、約9300㎡については、京都高校同窓会からの申し入れ、県との交渉等々があり、今後、有効活用をするかどうかということについて、いろんなところと詰めていきたいと思う、とのお答えでした。しかし、現在も4社企業に駐車場としての貸し出し、何ら変化がないように思えてなりません。さらにご答弁では、一番難しいのは魚市場だと思います。これは、魚市場の跡地には、今、いろんなものが入っていまして、等々。売却する方向でいきたい、またきちっとした有効活用をする方向を見出したい、と言われております。 市内1000㎡以上の遊休地は7箇所、中にはいびつな土地や沼地もあるものの、先に申し上げた京都団地跡地の一部駐車場貸し出し以外は、活用未定地でございます。一番難しいと言われていた魚市場の中に入っていた、いろんなものの一部は、昨年3月に処理が終わったとの報告を受けています。この2箇所を含め、これらの遊休地は、7万2000市民の安心安全の観点からも、このままでよいのでしょうか。放置状態でよいのでしょうか。平成21年3月本会議の一般質問から2年半が経過し、これらの遊休地の有効活用する方向が少しでも見出されたのでしょうか。また売却に向かっているのでしょうか。それとも別に他の方法での何かのお考えがあるのでしょうか、お尋ねしたいと思います。 次に、PRE戦略についてであります。わが国の長引く景気低迷の影響等により、地方自治体の財政状況を取り巻く環境も厳しい状況にあり、公的不動産の取扱に対する社会の関心度が高まってきております。そうした中、地方自治体が財政の健全化に向け、自治体が有する資産の適切な選択と集中を行うために、公的不動産を経営的な観点から捉え、賃貸運用や売却などを含めた有効活用や最適化を図っていく必要があります。 国や地方自治体が所有する公的不動産を戦略的な観点からマネージメントし、長期的や全体最適などの視点に基づき、その所有、利用形態を合理化していこうという戦略で、近年、この検討、導入が求められております。本市におきまして、そのような戦力をお持ちでしょうか。また、既に実行されているのでしょうか。 何点か質問いたしました。具体的に分かり易いご答弁を頂きたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  執行部に答弁を求めます。八並市長。 ◎市長(八並康一君)  西岡議員の市有財産の有効活用について、2点のご質問にお答え申し上げます。まず、面積が1000㎡以上のものについては、先程おっしゃいましたとおり7箇所ございます。それからご指摘頂きました旧京都団地の跡地が約9000㎡ございます。これらのほか、7箇所、1000㎡以上のものを所有しているところであります。これらの市有財産につきましては、常にこの公共施設の活用方法などにつきまして検討を重ねてきたところでございますが、特に旧京都団地跡地につきましては、平成16年度以降、隣接の京都高等学校から土地譲渡の依頼を受けまして、先程ご質問にあったとおりであります、何度も協議を重ねてまいりました。残念ながら不調に終わっていまして、現在は近隣の企業に駐車場として賃貸借をいたしております。 この件については、議員もご承知だと思いますけども、京都高等学校の同窓会等々と、地域の関係者については、やはり京都高等学校の敷地そのものに狭さがあるということで、少し拡大をしてもらいたいという、随分、何度にわたっての要望がありました。これについて、県の教育委員会と様々な相談をいたしましたけれども、無償貸借、もしくはこのことについては、様々な議論の中で、もう必要ないという方向性が出てまいりました。地元の方々の、そういうお気持ちと、それから県自体が、教育委員会が持っている高等学校に対する土地の案件について、最終的には、これは用地を取得する思いがないというところまで至りまして、現在の状況になっているところでございます。 他の市有地につきましては、現在のところ、魚市場を含めまして活用方法が未定となっておりますので、事業の代替地とか駐車場等への賃貸借を行うなど、有効活用を図るとともに、活用計画のないものについては、一般公募も視野に入れた検討も行ってまいりたいと考えております。 この数年間、5000㎡以下の幾つかの所についても売却の方向で公募して売却した所もございますし、まだ不調に終わっている所もございます。いろんな面で公有財産については、市として活用できないものについては、やはり民間の方々等々に売却をしていくという方針を貫いてきていますので、なかなか今の社会情勢の中で、売却は難しい面もありますけども、しかしその方向は堅持していきたいと思います。 次に、PRE戦略の導入についてでございます。これにつきましては、先程ご質問にありましたとおり、平成19年度に国土交通省が示しました公的不動産の適切なマネージメントということでございます。公的不動産の管理や運用を戦略的に行う取組みにつきまして、現在のところ、市としては具体的な検討はいたしておりません。 しかし少子高齢化とか、あるいは市町村合併の進展等の社会情勢の変化から、公共施設に対する市民のニーズも変化をしてきております。これに対応した既存施設の利活用、処分を行うことが重要な課題でございまして、議員ご指摘のように目指すべき行政運営の将来像を実現するために、公的不動産をより戦略的な観点の中からマネージメントすることが必要であるというふうに思っています。このPRE戦略には、長期的なビジョンに立った不動産活用計画の策定のほかに、不動産に関する専門的な知識など、現段階での課題が沢山ございますので、今後、研究してまいりたいと思います。以上です。 ○議長(城戸好光君)  西岡議員。 ◆4番(西岡淳輔君)  遊休地の有効活用につきましては、何度も協議を行ったこと、全て不調に終わったというご答弁でございました。何もしてないじゃなしに、本当にそういった形で協議を行っていることについて、何らかの結果を今後も発表して頂きたいと重ねてお願いをしたいと思っています。 また、ご答弁に関しては、失礼な言い方かもしれませんが、前回と余り変わってないように思えてなりません。その辺は、市長含めて所管の方々が真剣に取り組んで頂いているんでしょうけど、さらに突っ込んで話をしながら、何でこういった形でできないんだろうかという原因であるとか、そういったものを含めて考えた上で取り組んで頂ければと思っております。 またPREについては、国土交通省が紹介している先進事例等を参考にして頂きながら、住民ニーズ、市民のニーズを尊重しながら、公共、公益的な目的を踏まえつつ、経済の活性化及び財政の健全化を図るべく、各自治体における適切で効率的な管理、運用を進めていくためのPRE戦略を検討、導入に向けて取り組みの推進をお願いしたいと思います。市長から、先程そういった話もございましたけども、再度ご答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  総務部長。 ◎総務部長(松本英樹君)  西岡議員の質問でございます。まず、PREについてのご質問がございました。PRE戦略につきましては、議員がご指摘のとおりの運用ということが、これから求められるという部分があろうかと思います。具体的に言いますと、今まで公共団体におきます公共施設と言いますか、いわゆる不動産につきましては、地域振興等々、公共福祉のための目的で取得してきたり、逆に不要になったものは売却してきたというのがございます。 ただ、これから公的会計の目的で不動産をどう位置付けるかというのが、まさしく不動産のマネージメント、ここで言うPRE戦略になろうかと思いますので、今後、財政をどういうふうに考えていくかという部分を含めて、不動産のあり方を今までと違った視点で見るというところから、この戦略については、先進事例も参考にしながら、検討、研究していきたいと考えています。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  西岡議員のご質問に、お答え申し上げます。市有地という考え方が幾つかあると思います。現在は、先程言いましたとおり、1000㎡以上のものについて、その対応についてのお答えを申し上げました。しかし一方で、これも市有地の1つでございますけども、土地開発公社がもっている土地について、駅の西口については、労働金庫に譲渡したり、あるいはこれから先、消費生活センターができますけども、そういうところに売却したり、いろんな苦労が多々あったんですけど、やはりまちの活性化も含めて、土地の活用について、いろいろ協議をし、進めてきております。まだまだ今の現状で、社会情勢の中で一挙には進めませんけども、そういうところでも市有地、市が持っている土地をどういうふうにするかという議論をしているところであります。 しかし、従来からある土地の活用については、なかなか本当に難しい面がございます。やはり場所的なこともあって、ここにまさに民間のいろんなものが入るかどうか、いろいろあります。しかし今、この活用について、特に京都団地の活用については、様々なところから検討いたしております。やがて方向性が出ると思いますが、今のところは、会社が駐車場に貸してほしいということで会社経営の一助にしたいということで、お貸しいたしております。これは、いま賃貸借していますけど、これを一挙に市有地を使うからどいて下さいと、なかなか言いにくいところがありますけど、そこは協議を進めながら、この土地は相当広さがありますので、有効活用に向けていきたいと思います。 それから先程ご指摘頂きました魚市場、これは正直なところ、いろんなものが入っています。本当は、あの地域はもっともっといろんな道路が入ったり、様々なものが入ってきますと、活用方法が随分増えてくると思いますので、そういうものも見ながらも、市として活用するのか、民有地に売却するのかという話をいたしましたけど、やはりこの使用方法についても、良い方向で結論が出るように努力してまいりたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  西岡議員。 ◆4番(西岡淳輔君)  遊休地につきましては、市長、ご答弁頂きまして、様々な難しい問題があるでしょう。そこを乗り越えて、一歩深く、高く、広く突っ込んでいって頂ければと考えております。 PRE戦略につきましては、先程と同じようなことを、もう一度確認のために言いますけれども、市民、住民のニーズを尊重しながら、公的、公共的な目的を踏まえつつ、経済の活性化及び財政の健全化を図るべく、自治体で適切で効率的な管理運用を進めていって頂きたい、このことを再度、念を押しておきたいと思います。よろしくお願いします。 それでは、2件目に移らせて頂きます。教育行政について、快適な教育環境、暑さ対策と現状及び方向性について。2点目、歴史や文化財を活かしたまちづくりの2点でございます。 昨年の猛暑は記憶に新しいところであり、本年の夏も厳しい暑さでした。市内の殆どの小中学校は、毎年5月に運動会、連日、暑さの中で子どもたちは練習をしておりました。先の台風一過、今月も日中は暑い日々が続き、10月中旬まで日中は暑い日があり、秋に運動会を行う学校は、今この時期に練習をしております。つまり毎年5月から10月の約5ヶ月間は暑い日が続きます。そのうち約40日間は夏休みですが、子どもたちがおかれている教育環境は厳しい状況であることは言うまでもありません。 私たち公明党が推進しているグリーンカーテン、校庭や中庭等の芝生化も快適な教育環境整備の一環であり、環境問題を含めた暑さ対策の1つであり、子どもたちにも環境にもやさしい取組みだと思っております。このような事例を踏まえ、教育環境整備の方向性を市長並びに教育長にお聞きしたいと思います。 先に紹介した状況の中、エアコン未設置の小中学校の児童生徒におきまして、猛暑予防、暑さ対策はいかがでしょうか。今後も現状のままなのでしょうか。昨年9月、文教厚生委員会におきまして、小中学校の教室にエアコンの設置について、委員の方々より活発な議論がなされたとお伺いいたしました。その後1年が経過し、その進捗状況や計画は、どのようになったのでしょうか。この点もご答弁を頂きたいと思います。 2点目の歴史や文化財を生かしたまちづくりですが、東九州自動車道開通に向けての工事に伴う発掘調査で、私の住む泉校区で発見された福原・長者原遺跡がございます。現地視察にも行かせて頂き、聞くところによりますと、全国でも非常に珍しい66箇所の役所跡地ではないかと言われております。延永校区には、延永ヤヨミ園遺跡で古墳時代の導水施設が九州で初めて出土され、貴重な発見と、先月、新聞報道があり、ご覧になられた方も多くいらっしゃると思います。 このように2つの事例を紹介いたしましたが、本年5月現在、市内の遺跡数456箇所、発掘箇所、約80箇所、また国指定史跡の御所ヶ谷神籠石、県指定文化財、旧百三十銀行行橋支店、市指定史跡、稲童1号掩体壕、県指定文化財、水哉園跡。人物で言えば、敬称は省かせて頂きますが、村上仏山、末松謙澄、吉田増蔵、安廣伴一郎、竹下しづの女等々、一部をご紹介させて頂きましたが、本市は多くの史跡や文化財があり、歴史的人物が輩出されております。 今年度、教育委員会は発行したパンフレットの中に、歴史や文化財を生かしたまちづくりの7つの項目があります。そこに着目いたしました。これらの歴史的史跡や文化財、人物について、本市としてどのように考えておられるのか、これらを生かしたまちづくり計画をお尋ねいたします。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  西岡議員の教育行政について、2点の質問のうち、快適な教育環境について、お答え申し上げます。 子どもたちが毎日生活する学校施設は、安全に活動できて安心して日々を過ごせる快適な空間となるように整備する必要がございます。近年、老朽化した学校施設についての整備の考え方は、建替えの考え方から、できるだけ補強等を行い施設を維持させる改修の方向へと移行しております。建物の構造的な安全性につきましては、現在、耐震改修工事を行っているところでございますが、その他の老朽箇所についても計画的な整備を行っていく必要がございます。また空調設備、さっき言いました、その設備をどういうふうにして整備していくか、またエコスクール、トイレの環境整備など、課題は多くありますけども、計画的に進めてまいりたいと考えています。詳細につきましては、教育長から答弁をいたします。 また、歴史や文化財を生かしたまちづくりにつきましても、教育長のほうから答弁をいたさせます。 ○議長(城戸好光君)  教育長。 ◎教育長(山田英俊君)  それでは、西岡議員の快適な教育環境について、お答えさせて頂きます。学校施設は児童生徒たちが1日の大半を過ごす活動の場であり、安全で安心して利用できる快適な教育環境を整える必要があります。市内の小中学校施設については、現在、耐震改修工事を第一優先に行っているところですが、近年の夏の暑さは、快適な教育環境とは言えない状況となっております。対策として、教室に扇風機の増設などを行ってきましたが、問題の解決には至っていません。またエコ対策として芝生の効果を維持管理面も含めて検証するために、行橋小学校の中庭で、今年度、整備予定としているところであります。また昨年より空調設備の検討をしてきましたが、全国的な電力需要の問題や環境負荷の問題、またコスト面とも併せて検討を重ねているところであります。 続きまして、歴史や文化を生かしたまちづくりについてであります。京都平野の中心に位置する本市には、古代からの史跡や文化財が豊富にあります。ご指摘のとおり、市内各所で行われている東九州自動車道建設に伴う遺跡の発掘調査でも、貴重な発見が相次ぎ、本市の歴史の豊かさを改めて実感しているところでございます。 教育委員会といたしましても、歴史や文化財を学校教育、生涯学習、観光やまちづくりに活用することは重要な課題だと認識しています。市では、これまで県指定文化財の旧百三十銀行行橋支店や、稲童1号掩体壕などの文化財を整備し、沓尾の守田蓑洲旧居につきましても、本年度より整備に着手いたします。御所ヶ谷神籠石につきましても、今後、遊歩道などの整備を進めていく計画であります。 歴史資料館では、年3回、特別展や企画展を開催し、郷土の歴史や村上仏山先生をはじめとした、この地域の偉人たちの業績の紹介に努め、市民や来訪者が本市の歴史と文化に対する理解と関心を深める場を提供しております。またボランティアの市民学芸員が市民や来訪者の求めに応じて、史跡や文化財の案内をするほか、史跡探訪ツアーも行われ、ハード面だけでなくソフト面でも文化財を活用したまちづくりを推進しているところです。 今後は、市内に数多くある史跡や文化財の整備をさらに進め、これらの史跡をネットワークで結び、史跡巡りなどを実施することで、市民や本市を訪れる方々が歴史のロマンに触れ、本市の魅力を感じ、郷土に対する誇りや愛情の念を抱き、観光振興にもつながるように取り組んでまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(城戸好光君)  西岡議員。 ◆4番(西岡淳輔君)  小中学校の環境整備につきましては、将来を担う大切な子どもたちのため、スピード感を持ち、積極的、計画的にハード・ソフト両面を行って頂きたいと心より念願し、切望いたします。そして只今の答弁を聞く限りでは、具体的に小中学校の各教室にエアコンの設置は、現段階では厳しく、難しそうに聞こえました。しかし大変なのは当事者である子どもたちです。子どもたちは、待ったなしなんです。 本年7月ですけれども、子どもたちを熱中症から守ろうと、茨城県取手市は、全小中学校と幼稚園にミストシャワーの設置を完了したとの新聞報道がございました。取手市がミストシャワーを設置した狙いは、猛暑対策と省エネ対策の両立。この点は、非常に大きなポイントではないかと思っております。取手市、ミストシャワー設置報道の一部抜粋ですが、ミストシャワーは、水道の蛇口と直結し使用するため、噴射には電気が不要。水道料金が1時間約5.1円、設置費用は1セット2500円、しかも冷却効果は高く、平均して2℃から3℃ほど気温を下げるとのデータがあります。勿論、取手市以外の設置した小中学校のように、試験的に導入し、効果を見てから設置を検討することもあるでしょう。取手市をはじめ設置した学校の子どもたちやPTAからは、殆ど好評を得ているとの報告を伺いました。 小中学校の各教室にエアコン設置が望ましいのですが、国の現状や緊急性、財政状況を鑑み、現状を踏まえ、代替案の対策の1つとして、全小中学校にミストシャワー設置を提案させて頂きたいと思います。この点については、いかがでございましょうか。 また、歴史的史跡や文化財の整備は、後世に残すためには、勿論大切だと思います。それらを踏まえ、史跡や文化財、人物についての幅広いPR活動の計画はございますか。以上について、ご答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  教育長。 ◎教育長(山田英俊君)  議員の再質問にありますように、取手市では、全小中学校の校庭などの屋外に熱中症対策の一環として、試験的に設置し、効果を検証しているということであります。また京田辺市や宇治市、京都市などでも試験的に行っているようにあります。体育の授業など、あるいは休み時間に、子どもたちが涼しさを求めて集まって来て、暑さ対策の1つになっているようにあります。本市でも9月に運動会を実施する小学校で、ミストシャワーを試験的に行っておりまして、その結果を踏まえて、検討していきたいと考えているところであります。 次に、歴史や文化財を生かしたまちづくりのPRについてですが、先程少し申し上げましたが、歴史資料館では、特別展や企画展を開催、あるいは郷土の歴史や村上仏山をはじめとした偉人、文化財のPRに今後も努めてまいりたいと思っております。 現在、31名のボランティアの市民学芸員が市民や来訪者の求めに応じて、史跡や文化財を案内しておりますが、平成22年度の実績として、11回、267名を案内しているという実績がございます。また年4回の探訪ツアーも行っております。今後も、行橋市の歴史や史跡の理解、広報に一層力を入れていきたいと考えております。以上です。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  教育長が幾つかお答え申し上げましたが、先程言いましたミストシャワーの件、これは私も聞いています。それを全体的に広げるかどうか、ちょっと先進的な所も少し調査をさせて頂きたいと思います。効果はあっているようですので、その効果をしっかり確かめて対応してまいりたいと思います。 もう1つ、古代からの遺跡、私も遺跡については昔から興味を持っていまして、この中で特に南泉の遺跡、すごい遺跡のようです。現在、県の九州歴史資料館等で調査結果をまとめていますが、事と次第によっては、市のほうも、これにきちっとした方針を出して、高速自動車道ができる所は、もうやむを得ませんけども、それ以外のところをきちんと残すかどうか、そのことについても検討させたいと思っています。 また、私もあるところで講演させて頂きましたけど、昔、延永の草野にあった草野津、これをしっかり守っていた方の屋敷跡ではないかという、そういう遺跡後も見つかっておりまして、本当に行橋市は古来からのいろんな重要人物が住んでいたり、活動が活発なところでございます。そういう遺跡をきちっと保存していく、あるいはそれを皆さんに知って頂く活動を続けていきたいと思います。 現在行っている様々な歴史的な資源、文化的な資源の保持あるいはその活用方法については、もっともっと市民の皆さんや地域の方々に知って頂くような、そういう努力を続けていきたいと思いますし、先程、教育長がお答え申し上げましたように、特に歴史資料館は、そのことについては懸命に努力をし続けていますので、そういう活動を周知していくと言いますか、人々に知って頂くような動きも、私どももしてまいりたいと思っています。 ○議長(城戸好光君)  西岡議員。 ◆4番(西岡淳輔君)  教育長から答弁を頂きましたミストシャワーにつきまして、試験的に導入しているというご答弁でしたけども、私も知らずに、今ご答弁を聞いて、びっくりしたんですけども、何とか良い方向性に持っていって頂ければと考えております。それには費用対効果もあるでしょうし、どういった効果が出ているのか、そういうことを含めて、早急に取り組んで頂きたいと考えております。 また遺跡、古代的なものなんですが、ここに行橋市屋根のない博物館ガイドブック等パンフレットを幾つか持って来ましたけども、こういったパンフレットを新しく作りかえる計画などはないのでしょうか。また京築地区の中核都市として、近隣の自治体、つまり具体的には苅田町やみやこ町等とさらなる連携強化、協力体制を図り、仮の名前ですけども、美夜古の国、史跡、文化財、偉人サミット、仮称ですが、こういったことを毎年持ち回りにて、各市町で開催し、多くの方々に幅広く呼びかけ、市民、町民で交流を図り、行橋市のみならず、地域全体を盛り上げる、市民、町民参画型、住民主体で地域おこしをするような新たな催しを実施。勿論こういったことを実施するに当たっては、行きつくまでに当然、各首長、トップの協議が必要でしょう。関係各位、団体、市民の代表との協議が大切でしょう。こういったことも実現に向け、八並市長から、まずは各首長にお声を掛けて頂きたいというふうに思っております。そのようなロマンあるお考えはございませんか。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  西岡議員のご質問に、お答え申し上げます。今お示し頂きました資料、いろんな歴史的な資源も発掘されていますし、そういうものが次々に出てきております。また守田蓑洲邸も含めまして、様々な保存、活用するように努力していますので、それらも含めて、そういうパンフレットの新たな物を作る、これは検討させたいと思っています。 また、今ちょっと動きは活発でありませんが、みやこ町、苅田町で一緒に京都行橋総合開発協議会というのをもっていまして、そこで全体のこの地域の地域資源をしっかり捉えて、これを宣伝いたしております。これはもう1つ、先程言いました偉人も含めて、人物も含めて様々な資源を持っていますので、そういうものをきちっと3者でまとめて、また発信できるようにしてまいりたいと思います。 また、幾つかのところで、そういう交流が生まれています。隣の今はみやこ町になっていますけど、豊津では神籠石サミットもございました。また堺利彦のものもあります。もう1つ、会津とみやこ町とのつながりも含めて、そういう動きもあっています。行橋もいろんな人物についての交流も行っています。例えば末松謙澄さん、あるいは御所ヶ谷につきましては、山口県の光市と連携していますし、そういう活動を広げていますが、この地域としては、やはり京都平野は一つですから、そこでのいろんな資源について、お互いに共有し合って、そして情報を発信していくと同時に、いろんなイベントができるような、そういう努力を続けていきたいと思いますし、両方の町長にも、その話をさせて頂きたいと思っています。 ○議長(城戸好光君)  西岡議員。 ◆4番(西岡淳輔君)  前回の一般質問での話に触れましたけれども、今回、2件の質問をさせて頂きました。市有財産のことである、教育行政のことである、1つひとつのことを完璧とは、自分自身も言えませんけれども、取り組んでいきたい、そのように考えております。勿論、これは市長はじめ執行部の方々にも、その辺をもう一度、我々が何でこの場で質問しているのか深く考えて頂きながら、実行できるものは早急に実行して頂きたい。検討するものは検討して、じゃどうするのかというところまで考えて頂きながら、また途中の過程でも報告頂けるような形が、私は望ましいのではないかなというふうに思っております。 これで私の一般質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(城戸好光君)  会議運営上、ここで5分間休憩いたします。               休憩 11時26分               再開 11時35分 ○議長(城戸好光君)  定足数に達していますから、只今から会議を再開いたします。 次の質問者、横溝千賀子議員。 ◆10番(横溝千賀子君)  それでは通告に従いまして、一般質問をさせて頂きます。市民本位の会Ⅱの横溝千賀子でございます。積極的なご答弁をよろしくお願いいたしたいと思います。 それでは最初の質問をさせて頂きます。まず最初に自然エネルギー中心の社会づくりについてでございます。 3月11日の東日本大震災による東京電力福島第一発電所の水素爆発の結果、強烈な放射能漏れの状況となりました。このことは、現時点で、核と人類は共存できないことを実証したものであり、核の平和的利用もあり得ないものです。既に近未来を担う東北を中心とした子どもたちにとって、自分が結婚しても良いのか、子どもを産んでも良いのかなどと、人生の根幹にかかわる不安を持たせています。目に見えない放射能汚染の恐怖にさらされて、大人たちは、そのことに明確な答えは持ち得ません。重大な問題です。せめて今後は次世代のために、今からでも自然エネルギー利用中心の社会をつくることが重要だと思います。私の世代は、右肩上がりの経済の中で、豊かさを追い続けた暮らしをしてきた反省が求められております。一方、次世代により良きエネルギーの確保を残す責任があります。そこで3つの質問をしたいと思います。 まず最初に、原子力エネルギーに頼らずとも自然エネルギーだけで日本はやっていけるという調査結果が以前からあります。今後は、原子力でなく自然エネルギーの地産地消的な発想が必要と思うのですが、市長のお考えをお聞かせ下さい。 2つ目に、そこで身近な自然エネルギー発電の推進を図るべきではないかと考えるのですが、如何でしょうか。現在、油木ダムの落差を利用して北九州市に送電する水力発電所があります。この発想は伊良原ダムにも適用できるのではないでしょうか。市長のお考えをお聞かせ下さい。 3つ目に、自然エネルギーの新たな開発と省エネルギー対策は両論です。本市の公共施設の発電と蓄電計画は、どのようになっているでしょうか。 以上3点について、まずお聞かせ頂きたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  執行部に答弁を求めます。八並市長。 ◎市長(八並康一君)  横溝議員の自然エネルギー中心の社会づくりについて、3点の質問がございました。3点まとめてお答えさせて頂きたいと思います。 東日本の大震災、この未曾有の災害によりまして、省エネルギー、節電が全国的に実践をされました。本市におきましても、この夏、市庁舎内ではクールビズを本来より早めに導入したり、2基あるエレベーターの稼動を1基に抑える、あるいは廊下の照明を消灯するなどの節電に努めまして、前年比、7月はマイナス11%、8月はマイナス13%の使用電力量節減を達成したところでございます。 ところで、この日本の電力につきましては、昭和27年に設立をされました電気事業連合会に属する10の電力会社によって供給されております。本年3月31日現在、地元の九州電力は、自社の発電所を194箇所、2033万kWの電力設備量を有しております。その内の2箇所の原子力発電所、玄海原子力発電所と川内原子力発電所の電力設備割合は25.86%を占めております。 この原子力とか化石燃料に依存をしない自然エネルギーを活用できるところは、それを活用すべきではないか、原子力の平和的な利用はあり得ないというご指摘がございました。この地産地消的な電力供給、こういうものについては、先程言いましたように、原子力とか化石燃料に依存しない自然エネルギーを活用できるところは、それを活用すべきだということだと思います。 企業におきましても自社の使用電力をソーラーシステムで賄う話をよくお伺いします。現在、市が行っている家庭用の太陽光発電システム補助金の申請状況を見ましても、市民の皆さんの自然エネルギーに対する関心の高さは大きなものがございます。そこで震災後、市庁舎に太陽光あるいは風力発電機を設置するなど、自然エネルギーの活用ができないか試算をいたしましたが、建物の補強工事等を含め高額な設備投資となるために、現在、計画は行っておりません。また市の施設の発電、蓄電計画でございますが、現在、停電時は緊急発電システムによって、短時間ですけれども庁舎の電力は確保できます。しかし長時間の蓄電、自家発電は、今後の検討課題と考えております。 また、前菅首相が脱原発依存を宣言いたしました。エネルギー政策の方針転換を打ち出しましたので、学校教育の現場、あるいは若い世代の人たちにも自然エネルギーを利用した電力発電の関心は、当然高まるものと思われます。市といたしましても、それらをバックアップするために、環境教育や啓発記事の市報掲載等、PRに努力をしてまいります。 私たちは、高度経済成長期を経験いたしまして、大量生産、大量消費の世の中で、不自由のない生活を過ごしてまいりました。しかし地球環境は良好にあるべきという大問題がございます。この良好な地球環境を保ち、次世代の人たちへ引き継いでいくことは、私たちに与えられた責任であると考えております。 また、先程、伊良原ダムについて、水力発電に利用できないかというご指摘がございました。伊良原ダムにつきましては、40年以上掛かりまして、漸く今、用地交渉が終わり建設に入っておりますが、ここに水力発電をどういうふうに利用するかどうか、これは大きな問題でございます。問題提起はしてまいりたいと思いますけど、現実として、もし伊良原ダムそのものに水力発電を設置するとなりますと、設計そのものも全て改善という大きな課題もございます。しかし、これはあるところで、この問題提起を1回いたしております。隣町の町長さん方も、そういうのができないかなという話しがございますし、この水力発電等についても、可能かどうかということについては、問題提起はしてまいりたいと思っています。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  横溝議員。 ◆10番(横溝千賀子君)  ご答弁ありがとうございます。基本的には、市長は、自然エネルギーはできるだけ地産地消的な方向にいきたいという思いは、私もそう受け取らせて頂きました。 そこで第1点、これをするに、地産地消的なこと、あるいは伊良原ダムにもかかわりますけれども、高額であるということが、ちょっと財政的な問題で難しいかなという思いも伝わってまいります。ここで何をするにも予算が必要、お金が必要、財源の問題、必ず付いてまいります。たまたま政府の新成長戦略の中で、自然エネルギーに関する投融資というのが骨子の1つとなっております。これを受けて、日銀もそれに関するエネルギー関係に対して融資を行うという、新しい制度を作っております。ここは少し研究をして頂けないでしょうか。 そしてプラス、これはよその自治体でもなされていることですけれども、市民の皆様からも、そういう財源づくりに参加をして頂く。自分たちのところで使うエネルギーは自分たちのお金でやっていくんだと。良いとこどりだけじゃなくて、生産も自分たちもかかわっていこう、それが新しい地域づくりにもつながる、新しい社会づくりにもつながるということの実証を、既にしているところも自治体もあります。そういったところを、1つひとつ、きょうは申しませんけれども、いろいろありますので、是非ご参考にして頂く方向で、ご検討をお願いしたいと思います。 それから伊良原ダムの関係ですけども、この伊良原ダムについては、大変な喧々諤々、地域の人たちの大変なご労苦を、どう労ってさしあげて良いものやら分からないくらい、地域が大変大きく分散させられました。大変貴重な文化財も水没させてしまうということは、私たちは地域の一員として、大変じくじたる思いもいたしました。けれども折角造るダムですから、ここで水力をもう一度可能ならしめるような方向で、私は検討していく価値はあると思います。再度、検討して頂きたいと思います。 ダムというのは、それは出来上がるまで、社会的なニーズがあるにもかかわらず、社会的なコンセンサスを得るにも大変苦労した、するものであります。けれども、いま自然エネルギーという点では、水力発電というのは、大変わが国にとっては固有の自然を活かした財産として、いろいろ地域に残っている例もありますので、そういった例も見ながら、この伊良原ダムの水力の再開発ということを、私は考えて頂きたいと思っていますので、そこも併せて検討して頂きたいと思います。 あわせて、この問題ですけれども、水利用という点では、例えば公共下水道で、私たちは沢山の水を使っています。本来なら飲んでも良いような水をお手洗いに流してしまっている、大変もったいないことではあるかと思いますが、これは現状しょうがないと私たちは思っています。しかしこれを終末にいって、そのまま海水に流してしまうということではなくて、ある程度きれいにしている水ですので、これを再利用できないか、あるいはこれを発電に回すことができないか、そういうことも私は研究をして頂きたいと思います。北九州市は、こういう水環境については、大変先進的な都市として脚光を浴びた所であります。そういった所ともまた情報交換をし合いながら、やってみるという方法もあるんではないかと思いますので、これは提案として受けて頂きたいと思います。 それから、省エネルギー対策についても、クールビズ等々、省エネしてきたという結果を、今ご披露して頂きました。今後は省エネ対策として、公共施設にもっと具体的に、いつからでも取り組められる方法をやって頂きたいと思う点があります。それはどういう方法かと申しますと、ありきたりな方法ですけれども、グリーンカーテン。 先程のご質問では、学校に水シャワーとかありますけれども、私はむしろ各学校、どの教室にも、どの施設にもグリーンカーテン、ヘチマやゴーヤがぶら下がってきたりという、ああいう風情のある、あのカーテンをすることによって、室温が2~3℃違うというお話を聞いています。しかしながら特に学校では、子どもさんがいらっしゃる関係で、一般家庭で何℃と言われても、大体4~5℃は高いというふうに、現場の先生たちはおっしゃっています。一度調査した結果が、こちらにも届けられていると思いますが、教室の中の温度が37℃、38℃ということもあったというふうに聞いています。ですからグリーンカーテン、あるいはグラウンドの芝生化。それからそういった植物を育てるには、雨水タンクを利用するという方法もあろうかと思います。 そういうふうにして、身近な、いつでも取り掛かれる、しかも予算をあんまり必要としない、しかも生きた教育としてできる、そういった省エネという方法も、学校だけではなくて、地域で、この庁舎等々なんかでもできることではないかと思いますので、是非、そういったことをご検討をお願いしたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  自然エネルギー中心の社会づくりについて、幾つか再質問がございました。まず、財政的な面についてもご配慮頂きましたが、予算の確保について、いろんな政府の方針も出ている、あるいは日銀等のエネルギー政策に対する融資等も打ち出されているということですが、これは勉強させて頂きたいと思います。特に、こういう時期ですので、やはり財政的には健全財政を維持するために、いろんな切込みもしてまいりましたけども、新たな形で取り組む場合については、これは職員にも常に言っていますが、補助制度等を活用するのを第一として努力をするようにという指示をしています。従って、この問題につきましても、そういう融資制度、あるいは補助制度がどういうふうになっているかということについては、今後、研究させて頂きたいと思います。 もう1つ、市民の皆様にも協力して頂く、非常に難しい問題でもございます。今日までは圧倒的に行政に努力してもらいたいというのを、ずっと言われ続けてきていますので、それらをひとつ見直す大きな機会になっていることは確かだと思います。日本の国全体がどういうふうになっていくかということで、今回の東日本の大震災、あるいは原子力発電所の非常に大きな放射能汚染の問題等々含めて、やはり日本全体の皆さんが生活のあり方、生き方についての見直す機会だと思いますので、これは大きな契機として、これについても、いろんな検討を続けていきたいと思いますし、また市民の皆さんとも大いに協議をしてまいりたいと思います。 次に、伊良原ダムの件でございます。これも議員ご承知のとおりですが、伊良原ダムの最初のスタートは、油木ダムがスタートした昭和40年代はじめからです。一方の油木ダムは、一挙に皆さんの了解を頂いて進んでまいりましたけど、伊良原ダムについては、造るべきか、あるいはこれを中止すべきかという大議論があって、大変なご苦労が、地域の方々にございました。現在は漸く用地交渉がほぼ終わりに近づいていまして、まちも新たな形で進んできております。 この中で、皆さんのご苦労をしっかり感謝をしながら、伊良原ダムについては、新たなスタートということになります。今年、一応国のほうとしても事業推進について了とするという方針も出されました。しかし、建設全てが終わるまでには10年近く掛かるという、そういう現状もございますので、その中で、新たな形でエネルギーの確保ができないかということについての提案はしていきたいと思います。 ダムについては、宮崎県もそうですし、北陸地方は企業局が、こういうダムについて水力発電をして、その水力発電でいろんな運営をしているという先進的な事例がありますが、最近は、こういうふうなことが殆ど語られなかった今日です。しかし自然エネルギーの方向に転換をするという方向性を含めて、これについては様々な議論を展開していきたいと思います。 それから水の利用について、公共下水道事業もいろんな水を使っています。それから公共施設で様々な水を使います。こういう水の再利用を行っているところも沢山ございます。トイレの水あたりを再利用するということも含めて、国も行っていますし、県も行っています。先進的な市・町も行っています。この水は絶対に飲まないで下さいという、そういうふうなことも含めて、再利用をしているところがございますので、これは少し研究をさせて頂きたいと思います。行橋市も水を多量に使っていますが、節約をして頂くということもございますし、新たな形で再利用できないかという方向性は検討させたいと思います。 次に、グリーンカーテン等々の問題ですが、非常に大きな課題です。家庭でグリーンカーテンをしていくとか、あるいは民間のいろんなお店等でグリーンカーテンをしている所がございます。ヘチマとかあるいはゴーヤ等を作りながら、グリーンカーテンをしている所がございます。学校現場でグリーンカーテンをするということについては、相当に、これは議論いたしませんと、誰が行うのかということと、どういう形でこれをしていくのかという、なかなか難しいものがございます。先般から提案頂いています、グラウンドの芝生化の問題も、これはいま施策に入っていますし、試行していきながら、これについては、緑の確保については努力していきたいと思います。またグリーンカーテンについても、これが可能かどうかについても検討させたいと思います。家庭のほうでは、これを今やっていきたいということで、沢山の所でグリーンカーテンをされている方々が増えてきています。こういうのを公共施設にするかどうかについては、もう少し、これはまさに研究させて頂きたいと思います。課題が非常に大きい課題ですので、研究させて頂きたいと思います。しかし問題提起は大事なことだというふうに理解いたしております。 ○議長(城戸好光君)  横溝議員。 ◆10番(横溝千賀子君)  市長のほうから、今ご答弁をいろいろ頂きましたけれども、検討してみる、研究してみるということで、まず必ずご検討とご研究をお願いしたいと思います。 これは1つ事例として、今後、私は関心を持っていきたいと思っている、この自然エネルギーの地産地消の件ですが、上関原発が大変全国的に注目を浴びまして、建設するかしないかということで揺れました。今のところ、まだ結論はしかと出ているわけではありませんが、一定の方向が見えてきたかなというふうに思います。 この上関原発ですね、上関町のあるところの祝島、大変原発の反対行動が有名なところで、ご存知の方も多いかと思います。その祝島では、自然エネルギー100%アイランドというのを計画して、これからはもう自分たちで、自前で、人口的にも500人という規模ですから、やり易いのかもしれない。けれども財政的な問題もあるというところで、どういうふうに皆さんの地域の知恵が活かされていくのか、お金の問題というより、私は知恵の活かし方として、大変興味を持っております。こういったところの、小さくても研究の値するところもあろうかと思います。 それから、もう稼動しておりますが秋田県のNPOの秋田県民フォーラムがやっております、風の王国プロジェクトというのもあります。こういったところは、市民の出資でうまく動いているようなところもあります。従って、研究しようと思えば、いろんな地域がいろんなメニューを持っていらっしゃいますので、是非、行橋市も企業を集積して、固定資産税等々、税収を少しでも多くという努力も勿論大事なことですが、一方では、地域として社会的な責任も見える形で私はお願いしたいということでございます。 そのことだけを申し上げまして、丁度時間というわけではございませんが、私の質問を終わらせて頂きたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  1項目目が終わりですね。 ◆10番(横溝千賀子君)  1項目の自然エネルギー中心の社会づくりについてのみ終わらせて頂きたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(城戸好光君)  横溝千賀子議員の質問中でございますが、会議運営上、これより暫時休憩いたします。 午後引き続き、横溝千賀子議員の一般質問を行うことといたします。               休憩 11時59分               再開 13時02分 ○議長(城戸好光君)  定足数に達していますので、只今から会議を再開いたします。 午前中に引き続き、一般質問を行います。横溝議員。 ◆10番(横溝千賀子君)  それでは、引き続きまして、横溝千賀子の質問をさせて頂きたいと思います。大きく分けて2つ目の質問ですが、旧ミラモーレの活用についてでございます。生涯学習社会の進展で、市民の文化活動が大変活発となってきております。現存の施設では対応できないくらいという実感を、私はいたしております。施設の新たな建設には財政面と時間的な観点で限界もあります。従って、現存する施設の活用の工夫を望んでおります。特に旧ミラモーレの活用については、市民の期待も大変大きゅうございます。また、市内の活性化にも大変大きく、その活動が期待されるだけに、この質問に、特に力を入れさせて頂きたいと思います。そこで最初の質問に入ります。旧ミラモーレは地域の篤志家のご協力で、本市に自由な活用の提案がなされております。中心市街地の活性化とあわせて活用実現のスピードを上げる必要があると思いますが、いかがでしょうか。 2つ目に、歴史資料館の旧ミラモーレへの移転のために、今年度は調査費が組まれております。移転計画の進捗状況をお伺いいたします。 3つ目に、行橋校区の公民館は、現在、本市の中央公民館内に併設されております。そのために校区独自の活動にかなりの制約を受けてまいりました。市長は、行橋公民館の新たな建設を計画されていると伺ったことがあります。それには費用と時間も掛ります。旧ミラモーレの活用で対応できるのではないかと、私は考えます。市長のお考えを問いたいと思います。 4つ目に、施設の新設より既存の施設は、早期に利用できるという利点があります。旧ミラモーレは2階建てですが、1階からでも利用できるのではないかと思います。早急にその方向に進捗できるように、お願いしたいと思います。 以上、4点について、お答えをお願いいたします。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  横溝議員の旧ミラモーレの活用について、お答え申し上げます。4点ご質問がございました。まず旧ミラモーレの活用のスピードアップ、スピードを上げるべきというご質問でございました。今月から上下水道関係や電気、空調設備、内外装、屋上の防水、また強度などの建築基準法関係等、施設の現況の調査を開始いたしております。しかしながら、約3年間使用されていないこともございまして、全ての調査終了までに約4ヶ月を要する見込みでございます。来年1月には、調査結果の概要が判明する予定ですので、その結果を見て、速やかに今後の活用方法を決定することといたしております。 また、歴史資料館の移転計画につきましては、特に建物の強度などの調査結果を見た上で決定いたしたいと考えています。内容につきましては、歴史資料館関係者も含めて、いろんな検討はさせております。 次に、行橋校区の公民館としての活用はできないかということでございます。これは行橋校区の公民館だけではなくて、それぞれの校区の公民館、大変大きな駐車場等、いろんな活動がされるための施設整備をしてきております。行橋公民館は、中央公民館の中で大変ご苦労されてまいりました。従って、これを移設したいということも、強い要望もございましたし、これらを移設する方向で、検討を続けさせてまいりました。 このミラモーレは、別な形で使用すべきと思っています。ここに行橋校区の公民館を入れることについては、いろんな難点がございます。行事が毎日、毎日、相当公民館行事がありますので、この中に入れることについては、非常に難しいというふうに判断をいたしております。この行橋校区の公民館の建設については、いろいろ検討を続けさせておりますので、用地をどこにするか、あるいはどういう形でするかということについては、早急に詰めてまいりたいと思います。 次に、1階部分からでも利用可能にするべきじゃないかというお話でございます。おっしゃるとおりだと思います。1階部分には使える所が沢山あります。従って、全体的な改修とかその他、少し遅れた場合でも、1階の畳の部屋、あるいはその他について、活用できる方法もございますので、これらについても調査結果が判明した後に、改めて検討させて頂きたいと思っています。地元の方からも、いろんな要望があっていますし、諸団体のほうからも、あの利用についての、いろいろな要望も挙がってきております。それらを踏まえて、まずはきちんとした形で結果を出した上で対応したいと思います。電気も換えなければなりませんし、空調施設も入らなければなりません。そういうものあたりがきちんとできた段階で、その方向性について具体化をしていきたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  横溝議員。 ◆10番(横溝千賀子君)  それでは第2質問と申しますか、強く要望させて頂きたいと思います。まず最初の部分でのご答弁、3年間未使用であるということ。そしていろんな設備の点検が大変必要であるということ。これは勿論のことだろうと思います。1月にこの調査の結果が大体判明するということでありますれば、1月、2月、3月、その次に当初予算等々も組めるわけですので、その段階で次の使用を可能ならしめる方向でずっと進めて頂けるように、まずここのところをお願いしたいと思います。1月に調査結果が出ました。それでまたゆっくりと何にしようかなどと考えているうちに日が経ってしまって、大変もったいないと思います。そのことを1点、お願いしたいと思います。 それから2つ目の歴史資料館ですが、この歴史資料館につきましては、資料の保存については、特に空調関係あるいは重量のある物等々がありますので、特別な施設が必要ということ、これは私は理解ができます。従って、この強度の調査ということは、大変重要なことでありますので、しっかりと強度調査をして頂きまして、もし可能であるならば、それはそれとして、勿論、ミラモーレのほうに歴史資料館に移転をお願いしたいんですが、もしその強度について難点が生じた場合は、ではどうされるのかということも、この強度調査の中、いろいろ調査される中で、少しビジョンを描きながら考えていって頂きたいと思います。 この歴史資料館の問題については、長く長く市民の要望もありました。それから大変貴重な遺跡からの発掘物も沢山出ております。現在ある所に山のように置いて、資料が沢山あるものですから整理がまだ十分できてなく、そのまま山のように置いてあります。そういったものも早く市民の皆さんにオープンにできるように、歴史資料館の方向性をきっちりと、この調査の中でも考えていって頂きたいと思います。 これは、私は特に歴史資料館のあり方として重要、特に行橋市のこの歴史的な文化財等々、先程、午前中の質問の中にもありましたように、大変古い物から新しい、江戸時代、明治時代の大変素晴らしい物もありますので、この部分は、文化都市行橋の象徴的なものを示すというためにも、是非、歴史資料館の早めの開設をお願いしたいと思います。 それから3つ目です。行橋校区の公民館というのは、私も行橋校区の区民なんですが、よその校区は、大体校区の人たちが、いろんな趣味だとか、あるいは講座を聞いてみよう、講演を聞いてみよう、集会をやってみようというときには、非常に速やかに部屋を確保できる。全部速やかにできることはないでしょうけれども、大体その校区でできるんですね。ところが行橋校区の場合はどうかと言いますと、中央公民館としての役割も大変重要ですので、市内一円の方々の利用も集中的に来ます。それで分館も造って頂きましたが、あの駅の分館にしても、大変利用も多くて、市民の皆さんから利用が多いということは、大変嬉しいことですけれども、逆に言えば、行橋校区の公民館活動をしようとすると、どうしても大変な制限を受けてきております。これは随分、逆に言えば我慢をしてきた部分もあります。ですから、ここは、私は行橋校区の公民館として、あの1階を早く開けるように、少し絵柄を描いてみて頂きたいと思います。 少なくとも、私のイメージでは、1階から上がって左の、ミラモーレが以前、事務室として使われておりました所を校区の公民館の事務室、そしてその他のところを少し開放なさって頂いて、校区の公民館活動として使って頂く。結構それは1階のフロアはいろいろな部屋がありますので、使えると思うんです。そして2階ではありませんから、調査の結果、早めに開館できるという方向も見えてくると思います。是非、考えて頂きたい。和室の部屋だとか離れの部屋だとか、いろいろあります。その中でもいろいろ工夫の方法でできるということは、私はいろいろな方のお話を伺って、私もそうだと思っておりますので、是非、その点をご検討お願いしたいと思います。 それから4つ目ですけれども、これも1回、先程の3番目の質問と連動するかもしれませんが、とにかく1階から利用できるように、まず視点はそこから。そういうことで、以上4点につきましての再質問をさせて頂きました。よろしくお願いいたします。 ○議長(城戸好光君)  総務部長。 ◎総務部長(松本英樹君)  横溝議員の質問でございますが、まず調査の結果を見て、素早く対応にということが冒頭言われておりました。これについては、調査、確かに1月の段階まで、たぶん係るだろうということです。調査をした後に何が重要かと言いますと、この建物が、当初建築基準法上、飲食業ですか、これでの建築許可、それが今言われるように、例えば公民館的な要素にしろ歴史資料館にしろ、それなりの今度用途が違う建物になるわけですから、その用途をかえたところでの建築基準法上、どう合致するのか、そこあらたりを検討していかなければいけない。その結果、使えるようになるという話ですので、当然、電気、水道、空調含めての調査もありますが、強度部分が、まずメインとなってくるんじゃないか。その結果、横溝議員が言いましたように、歴史資料館としての強度不足があればどうするのかを含めて、早急に予算措置の段階では、ある程度の計画を立てていきたい、事務的には立てていきたいというふうに思っております。 それから、1階部分について早急にという話しでございましたので、これについては、先程、市長も答弁しましたように、調査の結果、勿論、建築基準法上のこともあるんですけども、そこらあたりを踏まえて、可能であれば早急な利用を図っていきたい。これはこの建物の所有者も早急な利用というものを、地域の方への利用というものを考えているところもありますので、そこらあたりを踏まえたところで、迅速な対応を、これからしていきたいと考えています。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  横溝議員の質問のうち、行橋校区の公民館という活用と、地域の皆さんが、いろんな活用というのを併せ持つというのが可能かどうか、なかなか難しい、私は難しいと判断しています。特に、どう見ても駐車場が全部で50台ギリギリにしかなりません。従って、いろんな催し物があるときに、その駐車場が実際に使えるかどうかも含めて、公民館活動というのはちょっと難しいのではないかと判断いたしております。 しかし中身については、一応、利用方法については検討すべきというご提言でございますので、それらが可能かどうかという調査検討はさせたいと思っていますけど、私自身としては、やはり公民館という形、特に行橋校区は人口も相当増えてきていますし、これからもますます活動が活発になってきます。いま中央公民館の中に入っていまして、相当苦労されていることは、もうおっしゃるとおりです。従って、何とかしようということで、いろんな検討を重ねてきて、行橋校区の役員の方々と、こういうところでできないかという相談をしていますけども、いずれにしても、ちょっとミラモーレの中では非常に難しいという私自身の判断ですが、調査結果を一応待って、また方向性を出したいと思っています。 それから、これからどういうふうになるか分かりませんが、現在の歴史資料館そのものが、議員がおっしゃるとおり相当に資料と言いますか、出てきた文化財の在庫が多いです。これは発掘した物だけではなくて、沢山いろんな方々から頂いたり、それから様々な資料がすごく多いです。これについては、県とかあるいは文化上の関係者含めて、歴史資料館のもつ能力と言いますか、そういうものについては限界にいっぱいだと、あるいは限界を超えつつあるということについては、話をいたしております。それらについても、国県のほうで認識をして頂く中で、いろんな支援をして頂けるかと思います。これはどこに造るかというのは別にして、現在の歴史資料館の機能そのものについては、もう満杯を超えている。それを苦労に苦労を重ねながら、よそにちゃんと保存して対応しているという状況でございます。それはもう議員ご承知のとおりであります。これらについても、いろんな検討を続けておりますので、もっともっと深めたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  横溝議員。 ◆10番(横溝千賀子君)  先に難しいと言われた問題から、もう一度お願いしたいと思いますが、行橋校区の公民館です。確かに駐車場のことを言われれば、否定できないところもありますが、最近、街中にいろんな駐車場もできているというのが1点。それからもう1つ、現在の行橋公民館に来るために車で来なければならない、ミラモーレ周辺の住民の方々、あるいは区長さん等々は、そこに位置される行橋公民館であれば、もう駐車場は、その方たちの分は、まず要らなくなります。これは大変大きなメリットだと私は思います。 ですからミラモーレに行橋公民館を置かれることがメリット、地域住民にとってメリット、そういうメリットなんですが、そういうことも考えると、もともと難しいという発想ではなくて、地域住民の皆さん方に利便性を多いに活用して、公民館活動を活発にして頂くためには、どうしたら良いだろうか、ミラモーレを活かしてという発想を、まずそこに定着をして頂きたいと思います。そこからどうしてもクリアできないものがもしあるとすれば、どうクリアしていくかということを考えてほしいと思います。 以前は行橋小学校のところに行橋公民館をということも、ちょっと耳にしたことがあります。これは公式な話だったかどうか、私もちょっと記憶は定かでないのが申し訳ないんですけれども、改めて何か新たなものを造るというのは、大変、今日的には問題が多過ぎるということ。全く必要不可欠なものであって、それを建てなければいけないということだったらやむを得ない、けれどもこの場合、ミラモーレの1階をちょっと工夫すれば、うまく活用できる方法があると思います。いろんなご提案を持ってらっしゃる方もいらっしゃいますので、是非、中央公民館の中にある行橋公民館を、旧ミラモーレ公民館に移設をするという視点を、まず持って頂くように、私は再度お願いをしたい。この点について、もう一度お考えをお聞かせ頂きたいと思います。 それから、歴史資料館につきましては、これはどこの歴史資料館もそうですけれども、図書館と歴史資料館等々は、やっぱり文化のその街の文化のバロメーターとも言われております。ですから、この問題については強度の問題というのは、これは避けて通れない問題ですので、もし本当に強度が難しいということであれば、どうするかという視点も、調査の中、される間に、そういうことも考えながら計画を組んでいって頂きたいと思います。以上2点につきまして、もう1度お答えをお願いいたします。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  横溝議員の再度のご質問に、お答え申し上げます。まず、行橋公民館として、是非、活用してもらいたいという強い要望でございます。これについては、一応ご提言として受け止めさせて頂いて、中身は検討させたいと思います。ただ、繰り返しになりますけど、私自身、ミラモーレをどういうふうに活用するかということを含めて、今まで行ってきた検討と、ちょっと中身が食い違う面もありますので、そのことを踏まえて、これができるかどうかということについては、検討をさせたいと思います。 もう1つ、歴史資料館、現在の歴史資料館は、本当に大変な活動をして頂いています。館長さんをはじめとして、苦労に苦労を重ねながら、いろんな活動をいたしています。もう1つ、行橋市の文化課が持っている、いろんな財産を含めて、これはやはりどういうふうに活用していくかということで苦慮しています。行事保育所の所に様々な資料も集めております。そしてまた他の学校の所にもいろんな資料を集めています。こういう持っている大きな財産を、本当は1つの所にきちんと集められて、そして歴史資料館として活用して頂くのが非常に大事だと思います。そのことを踏まえて、現在の歴史資料館をしっかり見つめ直して、新しい方向性を見出していきたいと思います。これについては、強度の問題もございますので、どういうふうにするかは調査結果が出次第、具体的な方向性を出させて頂きたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  横溝議員。 ◆10番(横溝千賀子君)  それでは、この旧ミラモーレの活用について、もう一度、私は強くお願いをさせて頂きたいと思います。一体、市長は、それでは行橋校区の公民館をあそこに位置づける、移設をするということが難しいということで思っていらっしゃるならば、では行橋校区の公民館は、どこに置かれるおつもりなんでしょうか。あのままの現状でよろしいと思っていらっしゃるんでしょうか。そこのところ、しかともう一度お尋ねしたいと思います。 これは、私も経験していることですけれども、校区の住民としてお借りしたいということで、部屋をお願いに行ったところ、中央公民館では、何々のサークルが入っていますので、何々の教室ですと、これはもう年間組んだ行事ですから、換えて頂くのは、ちょっと申し訳ないことですよという説明を受けることもありました。じゃ我慢しましょう、ではどこそこの喫茶店でしようかということで、私たちはしたこともありました。本当言うと、やっぱり公民館という核があってできる活動というのがあるんです。しかし行橋校区の公民館というのは、現状、どう言ったらいいでしょうか、併設というか間借しているような、私たちは思いもするわけです。そういうことで遠慮しながら公民館活動をするということは、これはちょっとおかしな話じゃないかと私は思います。 ですから市長は、一体この行橋校区の公民館をミラモーレに置くのが難しいというお考えならば、じゃどこだったらよろしいと思っていらっしゃるのか、新たな建設をなさるおつもりなのか、どうなんでしょうかということです。それをもう一度お答えして頂きたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  横溝議員のご質問に、お答え申し上げます。行橋公民館の現在の状況というのは、やはり好ましい状況ではないと判断いたしております。従って、校区の皆さんのいろんなご意見を聴きながら、新しい箇所に動かしていこうということで、いろんな打ち合わせをしてまいりました。いま具体的にどこだというお話しは、回答としてできませんけども、しかしやはり移転をして、きちんとした形で公民館にすべきだという、皆さんが十分活用できる公民館の機能を持ってもらえるように努力すべきだということで、いろんな作業を進めてまいりました。 もう1つ、ミラモーレについては、また繰り返しになりますけども、やはりあそこの持っている文化財的なものと言いますか、非常に大きな文化的な財産でございますので、それらを含めて、歴史資料館という形で私自身が出させて頂いたのは事実であります。あそこには中山悦治が努力した酪農というのがありましたし、また柏木勘八郎さんの素晴らしい財産も残っております。そういうまさに行橋の中の中心の文化財としての大きな遺産でございます。今はミラモーレという形になっていますが、その歴史的なものをしっかり踏まえて、あのミラモーレをどのように活用するかということについての、いろんな検討をさせてまいりました。一旦、民間の方に移りましたけど、その方も是非そういう活用してもらいたいという強い要望もあっています。いろんなことを受けながらミラモーレの活用については、新しい方向性を打ち出していきたいと思います。 それから繰り返しになりますけど、行橋公民館、私自身は、やはりそこで併設をするというのは、非常に難しいと思っていますが、貴重な提言として受け止めさせて頂いて、検討させたいと思います。しかしできるだけ行橋校区の公民館として、きちんと機能を持つように、新しい所で、これは財政的な問題も絡みますけど、新しい所で機能をきちんと持たせるのが、私はこれから先の行橋校区の公民館活動として大事だと思っていますので、そのことで地元の方といろんな意見、特に区長さん方の中でいろんな意見を頂いてきております。もっともっと多くの方の意見を頂きながら方向性を出していきたいと思います。現在のところ、議員のご質問ですけど、どこに建てるかということについては、ちょっと回答できませんが、そういう様々な検討を内部でもしてきたということだけは報告申し上げたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  横溝議員。 ◆10番(横溝千賀子君)  それでは、旧ミラモーレの活用については、ちょっとまた次のときに持ち込ませて頂きたいと思います。 それでは図書行政について、お尋ねしたいと思います。市立図書館の活動が目に見えて活発になってきております。ボランティア養成など、読書活動にかかわる市立図書館の果たしている今日的な活躍は、あるいは活動は、大変、私は敬意を持っているところでございます。 そこで最初の質問です。貴重な図書を処分しない方法として、あるいは市民の読書サービスに的確に応えるために、閉架図書の保管が必要です。閉架図書、つまり開架図書に対して閉架図書ですが、倉庫です。開架図書の保管場所には、以前から苦心していると伺っております。市民の利便性の点で、図書倉庫の増設が必要ではないかと考えますが、まず教育長のご答弁をお願いしたいと思います。 それから2つ目です。今川小学校の図書館が建設されると伺っております。市民開放型の図書館とする構想は、まずあるのでしょうか。市立図書館から遠くにある学校の図書館の地域への開放は、高齢社会や生涯学習社会に大きく貢献するものとして期待がなされております。市内の先駆的な学習社会の場として、是非、実現して頂きたいと思います。教育長にお尋ねいたします。 3つ目です。東日本大震災の影響で、今年は夏休みの土曜日と日曜日に行橋小学校の図書館を、申し出のあった児童生徒に開放されました。利用状況と、その成果がどうだったでしょうか。今後、学校図書館の休日開放につなげることに期待するのですが、可能性はいかがでしょうか、教育長にお尋ねいたします。 4つ目です。市立図書館が中心となって、本年度はブックスタート事業に取り組まれました。これは子ども支援課、文化課も大変なご尽力をなさって、大変良い成果を挙げ、今日につなげて頂いております。大変好評なこの事業は、その後、みやこ町でも始まりました。 一方、福岡県主催で今年度は小学校読書リーダー養成講座が始まっております。これは講座を通じて、例えば子どもたちが読書ボランティアの担い手となり得るものであります。子どもたちが主体的に社会貢献するきっかけづくりで、大変意義があると私は思っています。この事業は、県の単年度事業となっておりますが、来年度から是非、行橋市の事業として取り組んでもらいたいと思います。あわせて、この事業の概要と本市がどのようにかかわられたか、ご説明も頂ければと思います。教育長のご答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(城戸好光君)  教育長。 ◎教育長(山田英俊君)  それでは、横溝議員の図書行政について、お答えさせて頂きます。まず、1点目の市立図書館の閉架図書のための書庫の増設についてでございます。図書館には、来館者がいつでも自由に閲覧できる開架図書と貸し出しや閲覧の希望がある場合に図書館職員が閉架図書から取り出す閉架図書があります。現在、行橋市図書館は、約25万冊の図書資料を貯蔵しておりますが、その約3割が閉架図書に保管されています。主に比較的利用頻度の少ない本や複数あって重複する本が保管されていますが、図書館の閉架書庫だけでは収蔵スペースが不足しているため、行橋北小学校の空教室も利用しております。このため、来館者が閉架図書の貸し出しや閲覧を希望されたときに、図書のお渡しに時間が掛かることもあります。 古くなった図書や雑誌は定期的に除斥をしておりますが、必要な図書は保管するようになっているため、年々収蔵スパースに余裕がなくなり、蔵書の管理に苦慮しております。図書資料の充実を図り、より利用し易い図書館とするためには、閉架図書の増設は必要であると考えます。コスメイト行橋内でのスペースの確保や改修など、様々な角度から閉架書庫の確保について、協議してまいりたいと考えております。 2点目の今川小学校の地域の市民開放型図書館増設についてでございます。今川小学校については、児童数の増加による教室不足から、今年度、校舎増築工事に着手し、図書館、多目的室、及び理科室を整備することになっています。このうち図書館につきましては、第4次総合計画に掲げている地域に開かれた学校づくりへの取組みを推進するため、将来の市民への開放に対応し、地域の方々が利用しやすく、施設管理の上で支障のないように、増築校舎の1階部分に配置するように整備を進めています。また、整備にあたっては、現場の司書教諭や学校図書司書等の意見を取り入れながら、カウンターの位置、書架のレイアウト等を検討し、子どもたちが利用しやすく、市民への開放にも対応できる学校図書館となるよう取り組んでいます。 学校図書館の市民への開放は、地域の方々の読書活動や学習活動の推進につながるとともに、地域に住んでいる高齢者の方々が、わざわざ市立図書館まで足を運ばなくても済んだり、高齢者と子どもたちとのふれあいの場ができるという効果も期待できますので、教育委員会としては前向きに検討しているところです。 3点目の行橋小学校の夏休み中の開放の実績についてでございます。行橋市教育委員会では、東日本大震災における夏季の電力需要対策に伴う企業の就業時間等の変更に対しまして、土曜・日曜が就業日となり、保護者が不在となる家庭の1~6年生児童を対象に、7月から9月までの3ヶ月間の土・日を行橋小学校図書館で、ホリデー教室として児童を預ることにしました。7、8月の開放実績は、16回開催し、延べ58名でした。1日の流れは、午前中は宿題や自主学習、図書司書による読み聞かせ、紙芝居、紙工作やカレンダー作りなどの体験教室を実施しました。午後におきましては、映画鑑賞やドッジボール、バトミントンなどのレクリェーション等を行いました。ホリデー教室を実施したことで、土曜・日曜が就業日となった保護者のニーズに対応できたことは成果だと思います。一応、7月から9月の3ヶ月間の実施と考えているところであります。 4点目の県主催の読書リーダー講習を市で継続するということについてです。小学生読書リーダー活動推進事業は、本年度より3カ年間計画で県内の全小学校に小学生読書リーダーを養成、配置し、小学生の時期における読書活動の充実と読書週間の定着を図ることを目的に実施されております。 本年度は、本市と築上町椎田地区の小学生を対象に行橋市図書館を会場にし、実施され、本市からは11小学校より図書館活動にかかわっている4年生及び5年生の17名の児童が、夏季休業期間中に3日間の講座を受講しました。講座内容には、行橋市図書館の図書司書の方の業務内容、読書ボランティアの方による読み聞かせや絵本作りなど、図書館運営に関する技能及び効果的な空間づくりなどの演習が盛り込まれていました。読書ボランティア団体、そらいろのたねより5名の読書ボランティアの方々、行橋市図書館の図書司書の方々、そして小中学校に配置している多くの図書司書が講座を受講しました。本事業は、図書係りを育成し、読書活動を子どもの側から推進する事業なので、その成果を分析し、今後、実施するかどうかを検証してまいりたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  横溝議員。 ◆10番(横溝千賀子君)  ありがとうございました。そこでまず今川小学校の件ですが、前向きに検討して頂いて、地域に開かれた図書館ということで、私も大きく期待をしたいと思います。是非、ここでは図書司書さんが、もう10何年にわたって、いろいろなノウハウを積み上げていらっしゃいますので、市内一円の図書司書さんにも、いろいろなアイディアを寄せて頂くように、また教育委員会としても皆さんのご意見を結集できるようにお願いしたいと思います。 それからホリデー教室のご説明を頂きました。伺ってみますと、1日10時間半にわたって、ホリデー教室でお子さんを預って下さっているということでした。これが16回にもわたるということでありまして、本当に子どもと直接かかわってくるとなると、大変な疲れもある、夏であり暑さもある、あるいは固い床でということもあって、大変子どもは元気いっぱいですけど、大人のほうは大変疲れたんではないかなと思いますけれども、非常によく頑張って頂きました。これは今後またあり得ることだと思いますので、地域の学校を開放するという意味も合わせまして、引き続き、来年度も必要であれば、是非やって頂きたいと思っております。 それから読書リーダーです。この読書リーダーは、先程の今川小学校の図書館を地域に開放できるようにという、第4次総合計画の中でも位置づけられている、この考えを実行していきたいということでございました。子どもというのは、大人に必要とされている実感がどれほどあるかということが、大変重要だと思います。私たちの経験で言えば、核家族の中で、しかも割りとアパート暮らしも多かったということもあって、子どもに家族の一員として、あるいは大人から子どもにということで、仕事を分け与えるというチャンスが非常に少ない中で子育てをしてきた失敗があります。もっと伸び伸びと地域に、沢山、沢山大人がいるのに、その人たちと接する機会が非常に狭まれてきたという、これは社会状況上やむを得なかったという点も、これは認めます。けれども今後の子どもたちは、できるだけ社会に出ている大人たちと接する、そして大人たちも子どもに、例えばこの読書ボランティアという活動の中で、子どもたちが大人の人たちに読書活動のお手伝いをする、貸し出しのお手伝いをするということ、こういう社会をつくっていくというのは、大変、私は楽しみの子育てのひとつだと思いますので、是非、今後に大きく期待をかけさせて頂きたいと思います。 それでこの2回目のところでの質問の最後に、今回、強くお願いしてみたいことがあります。それは閉架図書室のことです。現状、いま教育長からご説明頂いたとおり、北小学校が閉架図書室となっている。この市立図書館と北小学校の距離、間にも沢山信号があります。こういうことを考えますと、やはり図書館の近くに、この閉架図書室は必要と思います。そういう点からしますと、1つの私は提案ですが、これは提案であり、強い要望でもあります。是非、休日夜間急患センターの1階部分を閉架図書室として活用できないものでしょうかということを検討して実行して頂きたい。これは強くお願いをしたいと思います。 確か2階には適応指導教室がありますね。そういったこともありますと、適応指導教室、これを移動させるとか退けるということは、私は考えられないことです。従って、休日夜間急患センターが来年度から、かなり移転に向けて目に見えてきますので、それに合わせて、閉架図書室としていかがでしょうかということを提案して、強くそうなるように、私はお願いをしたいと思います。以上で2回目の質問を終わります。市長のご答弁を、よろしくお願いします。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  横溝議員のご質問に、お答え申し上げます。図書館のところから急患センターのお話になりましたので、ちょっと戸惑っておりますけども、休日夜間急患センターは、これは医師会ともいろんな相談をしながら、大変な機能を充実させていこうということで動いております。今までにないような感染症の関係、それから療育のいろんな相談の関係等々を含めて、きちんとした形で充実させた急患センターにしていこうということで、いろんな打ち合わせをさせて頂いています。具体的な検討に入っています。ここに図書関係の物を持って来るということについては、ちょっとまだ、私自身もどういうふうになるか分かりませんけど、一応、横溝議員のご意見、ご要望ということで承らせて頂きたいと思いますし、中身が、どういうふうになるかは、まだ、ちょっと詳細なことをお聞きした上で、それができるかどうかについては、また関係者と相談したいと思いますが、ちょっと休日急患センターの場所、それから内容等については。そこでしょ、そこに持って来いということでしょ。             (横溝議員「はい」の声あり)そこに持って来いとなりますと、これはまた問題がありまして、なぜかと言いますと、あれは40数年掛っている建物なんです。それを修復して、修復して使ってきたという、何とか使えないかということで、機能を持たせてきたということもありまして、これは適応指導教室をどういうふうにするかということについても、ちょっと大きな課題で、教育委員会と相談しています。しかし、今までの充実した機能がありますので、それらについて、どうするかということについて、ちょっとこれは中身を検討させて頂きたい。今そのものの建物は、物すごく古いにもかかわらず、今まで使ってきた経過があります。医師会が、急患センターがスタートしたときに、5年で建替えるという当初の約束をどうしたんですかという話しがあったんですけど、それはそれとして、何とかして今の財政状況の中でもたせてもらいたいということで今日まできました。その建物そのものが社会福祉協議会の建物でもありますし、相当に古い建物です。それをどういうふうにするかということについては、少し今後、検討させて頂きたいと思いますが、そこに持っていけるかどうか、ちょっと今、ご意見として、あるいはご要望としてだけ承らせて頂きたいと思いますが、それはまた具体的なことは、ちょっとまだ回答はできませんので、お許し頂きたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  横溝議員。 ◆10番(横溝千賀子君)  残り少ない時間でございますので、最後の休日夜間急患センター移転後の施設の活用について、一応、閉架図書室としていかがでしょうかということを強くご提案をさせて頂きたいと思います。良くよくご検討を、前向きなほうをお願いしたいと思います。 最後になりましたので、1つ、ご披露させて頂きたいと思います。9月1日にる~ぷるで、これはロックミュージシャンのお名前が団長、本当は団長さんなんですが、どう区切って良いかわかりませんが、団長さんとおっしゃる方のご講演がありました。そのときに、いかに子どもと大人の関係が大事かということを、ちょっと言って頂きましたので、そのことを図書行政とあわせて、私は先程、地域の大人とよく触れることが大事ということを申しました。それとの関連で、ちょっと聞いて頂ければと思ってご披露いたしたいと思います。 この団長さんのご講演の内容に、大変、私が気に入ったフレーズがありました。それはどういうことかと言いますと、子どもたちにとってのヒーローは、テレビの向こうのイチロウや松井ではなく、目の前にいる、お父さんやお母さん、そしてお祖父ちゃんやお祖母ちゃん、回りの大人たちが日々を楽しく生きいきと生きていること。そうすれば、子どもたちは大人っていいなと思うというお話だったんです。 これは、私は大変分かり易くて、本当にそうだと。私たちは小さい頃、盆踊りに行きました。お姉ちゃんたちが大変盆踊りを上手に踊るために、お化粧したり何かいろいろ着付けをしてもらったり、憧れました。やっぱりああいうお姉ちゃんになりたいな、大人になりたいな、身近なところで子どもはそういうふうに期待をするものです。地域の素晴らしい大人と触れ合うような子どもが地域ができればいいなと私は思いまして、このことをご披露させて頂きました。 以上で質問を終わらせて頂きます。ありがとうございました。 ○議長(城戸好光君)  会議運営上、ここで5分間休憩いたします。               休憩 13時50分               再開 14時58分 ○議長(城戸好光君)  定足数に達していますから、只今から会議を再開いたします。 次の質問者、德永克子議員。 ◆21番(德永克子君)  本一般質問の最後になりました日本共産党の德永です。また大きく分けまして5つ、質問をさせて頂きますけれども、時間が制約されておりますので、是非ご協力のほど、お願いいたします。簡潔で、説明は要りませんから、聞いているものだけ、お答えをお願いしたいと思います。 それでは第1番目についてですが、こすもっぺのあり方について、お尋ねいたします。去る8月27日、まつりこすもっぺが行われました。例年行われておりまして、実行委員会をはじめといたしまして関係者に感謝を申し上げたいと思います。こすもっぺは、行橋に定着をし、市内だけでなく周辺住民からも楽しみのものとなっています。この際、こすもっぺのあり方について、お尋ねいたします。 まず、まつりの趣旨を明らかにして下さい。次に出店のあり方です。今年の出店は、約60店舗くらいあったんではないかと思いますが、そのうち、いわゆる露天商と言われるプロの方々のお店、これが殆どでございました。市民のグループや市内の商店などは、6店舗ぐらいしかなかったんではないかと思いますが、私は露天商を全て排除しろとは言いませんけれども、しかしもっと市民が出店できる条件とすべきではないかと思います。出店のあり方についての実態と今後の方針について、お答え下さい。 次に、3つ目にブルーインパルスの問題です。今年のまつり開催式典の直後に、まつり会場の上空をブルーインパルスが訓練と言いながら展示飛行を行い、司会者、アナウンサーがまつりのマイク、放送設備を使ってブルーインパルスを説明をいたしました。基地指令が具体的説明をするのを、アナウンサーがマイクや放送設備を通して、まつり参加者と周辺住民に伝えました。ブルーインパルスは、ご承知のように自衛隊や戦闘機のPRのためのものであり、平和の概念とは相反するものです。またブルーインパルスの訓練により、超低空での飛行が凄まじい爆音で住環境や子どもたちの学校教育にも大きな被害を及ぼしているものです。そのようなブルーインパルスが、なぜまつりの中で実質的な展示飛行をし、基地指令の直接的な説明がなされたのか、その実態を明らかにして下さい。以上です。 ○議長(城戸好光君)  執行部に答弁を求めます。八並市長。 ◎市長(八並康一君)  德永議員のご質問に、お答え申し上げます。まず、こすもっぺのあり方について、2点ご質問がございました。これも議員がずっとかかわっておりますので、ご承知のとおりでありますが、行橋市の夏まつりこすもっぺは、今川を舞台にして日本一の川まつりを目指して、大きな目標を掲げて、市民であることの誇り、喜び、あるいは連帯感を高めるとともに、地域文化の振興、地域の活性化を図ることを目的に、平成元年に始まりました。今年で23回目を迎えました。 イベントの企画、立案、実施にあたりましては、地域住民の皆さん方で構成するボランティアスタッフ、夏まつり実行委員会で行っておりまして、この夏まつりを通して、地域の活性化のみならず、人材育成も行ってきております。これまでに自由市場いまいち、創作イカダコンテスト、市民総踊り、ちょうちん火山など、市民参加型の様々なイベントを実施いたしまして、京築地区最大のまつりとして、市民の中に定着いたしております。これからも、この夏まつりが市民の誇りとなりますように、実行委員会や各関係団体と協力しながら、夏まつりを実施してまいりたいと考えています。 次に、出店のあり方でございます。先程申し上げましたとおり、この夏まつりこすもっぺは、今年で23回目でございますが、今川河川敷にお店を出店する自由市場いまいちは、今年で29回目となります。夏まつりよりも長い歴史がございます。そして、いまいちの運営、出店に関する条件については、地域住民で構成する実行委員会で協議、決定をしてきております。 出店に関する参加資格、出店料などにつきましては、実行委員会で何度も議論を重ねまして、現在の形である参加資格は、行橋市民または市内の企業、出店料は3万円になっております。今後も多くの市民や団体が自由市場いまいちに参加できるように、市としても実行委員会に助言してまいりたいと考えております。 この件につきましては、過去も露天商が非常に多いということのご指摘がございまして、実行委員会側に申し入れをしたこともございますが、ちょっと今年は、少し露天商が多かったこともございます。そのことについては、また実行委員会側に、きちんと申し入れをしてまいりたいと思います。 次に、ブルーインパルスの問題でございます。本年3月11の東日本大震災によりまして、ブルーインパルスが所属します宮城県松島基地は、戦闘機を含め大きな被害を受けました。その基地機能の回復に向けまして努力しているところであります。また、ブルーインパルスの隊員たちの飛行技術に関しましては、日々の訓練が必要とのことによりまして、全国の自衛隊基地飛行場を検討したとの報告を頂いています。        (德永議員「そのことは聞いていません」の声あり)その結果、この訓練は築城基地でしかできないとの結論になりました。このことを受けて、8月26日よりブルーインパルスの飛行訓練が築城基地を中心として半径9kmの地域で実施されています。その訓練の一環として、8月27日にも飛行訓練が実施されました。午前10時40分から11時10分過ぎまでの間、行橋市、みやこ町、築上町上空で訓練をいたしております。この訓練は、訓練開始2日目ということもありまして、築城基地周辺地域の地形慣熟に努めたとの報告を頂いております。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  德永議員。 ◆21番(德永克子君)  まず、出店のあり方ですが、勿論、実行委員会で、これまで何度も話をされたというのも、私は聞いておりますけれども、しかし出店料3万円というのは、本当に市民のレベル、グループで出そうかなというところからいきますと、とてもじゃありませんけど、これ赤字になっちゃうんですね。プロの方でしたら、もっと儲けるだろうと思いますが、本当に市民の素人の方たちが出店できるような、そういうものをやっぱりすべきではないかなということで、実行委員会が決定することでしょうけれども、是非、先程市長が述べましたまつりの趣旨から考えますと、やはりもう少し考えるべきではないかと思いますので、改めるように、是非、実行委員会のほうに言って頂きたいと思います。 それからブルーインパルスの問題です。訓練の一環としてされたと言います。それではなぜ、まつりの放送設備を使ったんですか。訓練の一環だったら、まつりの放送施設なんか使う必要ないじゃないですか。それは訓練の一環じゃありませんよ。ましてアナウンサーに喋らせる内容は、基地のほうから原稿が出されたんですよ。そんなでたらめな答弁はしないで下さい。本当の答弁をして下さい。違うじゃないですか。事実と違うことを言ったらいけませんよ。議会ですよ、公式の場ですよ。なんですか、今の答弁は。訓練の一環なんていうものじゃありませんでしょ。市長は、あのとき、おったでしょ。私も市長に言ったじゃないですか。なんですか、これはと言って、あの場で。あんなものは訓練とは言いません。まつりの会場ですよ、まつりのマイクですよ。 もし私が、空いていたからといって、そこで共産党の演説をしたら、あなたたちは慌てて飛んでくるでしょ。取り上げるでしょ、マイクを。まつりじゃないですか。まつりをぶち壊したんじゃないですか、あれは。もう一度、答弁して下さい。 ○議長(城戸好光君)  総務部長。 ◎総務部長(松本英樹君)  德永議員のブルーインパルスの件で、ご説明いたします。ブルーインパルスの再開については、いろいろ議論して頂きまして、23日からの再開の予定でした。気候等の条件がありまして、26日が第1回目の訓練でございましたけが、25日の段階で土曜日にも訓練をしたいという基地からの報道もきています。これについては、渉外からのお知らせを皆様にもお配りしております。その段階で、基地の担当者、はっきり言います、田中副指令とも打ち合わせをしました。その打ち合わせの内容は何かと言いますと、ブルーインパルスの訓練を築城飛行場上空でする。条件としては、以前お話しましたけども、基地周辺とした9kmの範囲ということでございます。 そうであれば、まつりのオープニングの10時からの間にブルーインパルスが飛ぶことは困るという話しをしました。その段階で築城基地から、まつりの進行を確認するという意味で、担当の室長も見えていましたけども、そのオープニングの状況を見てブルーインパルスの訓練をするという中身で調整はしております。だからオープニングイベントの最中に上空付近を飛んでもらったら困るという話をしております。 実際、飛んで来たわけですけども、このときに、何のために、では飛ぶんだというのは、まつりの出店者含めて、参加者は分からないわけですね。ですからあの場で、やはり訓練だよというのを知らしめる必要があるという意味で、このペーパーについても、ある程度確認をした上で、訓練だよと、まつりのために来たんではないよと、そういう説明をするためのペーパーを用意して、あのマイクを使ったというのが現実であります。 ○議長(城戸好光君)  德永議員。 ◆21番(德永克子君)  あまりにもひどい答弁じゃないですか。おかしいでしょ。わざわざ訓練は、会場の上ですよ。いつもやっている、それ以降もブルーインパルスが訓練している所はどこですか。あんな飛行、今やってないじゃないですか。ブルーインパルスの訓練は、もう本当に酷いですよ。私の家のすぐ上、超低空飛行をやっています。この今川の上をやっていますか、してないでしょ、今。9kmの範囲内は、どこでやっても良いと、一応は、そういう通達が来ましたけれども、わざわざ会場でやった、しかも会場でやってはいけないから、それの説明をさせた。これ原稿ですよ。そんな馬鹿なことがありますか。 まして、なぜまつりのマイクを使ったんですか。まつりの一環と見られても、これは仕方がないでしょ。大体、基地のほうから、そう言ってきたときに、困りますと言ったら、後は絶対最後まで通すのが本当じゃないですか。ブルーインパルスは、先程も言いましたように、自衛隊と戦闘機のPRのためのものです。それに場所を提供するようなことを、なぜ行橋がしなければならないんですか。どれだけ周辺の十分の人たちが基地の騒音で苦しんでいるか、それをご存知でしょ。市長もよく分かっていらっしゃるじゃないですか。基地対策室というのは、住民のそういう基地の被害に対して、どう対応するのか、それをするのが基地対策室の仕事です。しかし何ですか、わざわざ基地のほうから言ってきたからと言って、その場を提供する、しかもまつりというものを提供する。まつりの趣旨と相反するじゃないですか。 そして、しかもそのような答弁の仕方をするというのは、まやかしにも程がありますよ。謝ったらいいじゃないですか。きちんと謝りなさい。本来ならば、基地対策室のほうから、それは困ると言って、もしそこでやりだしたら、まつり実行委員会の事務局が持っているものは、すぐマイクをやめてほしいというのが当然じゃないですか。あんまり酷いやり方です。しかも答弁の仕方が、そんないい加減なことだったら、信用できませんよ。酷すぎるじゃないですか。どれだけ基地の騒音で苦労している、毎日の住環境を破壊され、学校の教育も破壊され、そういう訓練をしている。人たちの気持ちを踏みにじるような答弁だとしか、私は思えません。もう一度、答弁して下さい。 ○議長(城戸好光君)  総務部長。 ◎総務部長(松本英樹君)  当日も含めて今までに4回訓練しております。その中で会場という話もございましたけども、この際、あわせて報告いたします。実際この飛行訓練に対しての苦情も寄せられております。これはお聞きになっているかも分かりませんが、やはり行橋市の内陸部からの苦情もきております。ちなみに8月27日の日も10時40分から11時過ぎまで訓練をしています。その段階でも、泉の方、それから街中の方からも苦情を頂いています。27日以降、30日に訓練しています。この30日も2回訓練しています。これも陸上で行橋市の上空でやっております。 そういうことで訓練そのものは、そのときの気象状況等々でやっておりますし、現在、8月30日以降の訓練については、確認はできておりませんけども、あくまでも27日も訓練の一環という立場で、私たちは基地の担当者と調整しているというところでございますので、それ以上のことを、そこでなぜ止めなかったのかということについては、やはり基地の訓練の一環としてカリキュラムが組まれている以上、時間を調整してでも認めざるを得ないという部分があった、そういうふうに私は判断いたしました。 ○議長(城戸好光君)  德永議員。 ◆21番(德永克子君)  それなら、なぜ、まつりのマイクを使わせたんですか。訓練の一環ならば黙っとけばいいじゃないですか。特にここには飛ばないで下さいと、最初から言って、最後までそれを貫けばよかったじゃないですか。市長、あなたのお考えをお聞かせ下さい。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  ブルーインパルスの訓練については、先程、総務部長が述べたとおりですが、マイクを使って放送するというのは、ちょっと私自身も全く心外でございました。ただ、実際にまつりのイベントが終わったときに、そういう話しがあっていましたので、止めませんでしたけど、ご指摘のとおりだと思います。あのマイクを使うということについては、私たち自身は、そのことについて、承諾をしてはいませんでした。従って、それを止めるべきじゃないかというご指摘ですが、ああいう形でまつりも進行をしていましたし、ブルーインパルスそのものも訓練をしていましたので、あのままにいたしております。 これについては、一応、基地のほうにも申し入れをしてまいりたいと思います。今後も十分な配慮をするようにという強い申し入れはしてまいりたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  德永議員。 ◆21番(德永克子君)  市長がそう言われましたから、次にいきたいと思いますけれども、基地の問題については、重々、いろいろなことを考えた上で対応するように今後ともお願いいたします。 それでは大きな2番目、子育て支援行政について、お尋ねいたします。3つの問題について、お尋ねいたします。 まず最初に、学童保育の充実です。これまで学童保育の充実につきましては、全ての校区に学童保育が設置されてからだというふうに言われてまいりました。今年度からは全ての校区で設置されましたので、今後は質の充実に是非取り組むことを求めたいと思います。 現在、小学3年生までの学童保育を小学6年生まで拡大をすること。それから時間の延長を図ること。指導者の人数を増やすこと。特に、これは発達障害、またボーダーラインの子どもたちにゆとりを持って対応するということが非常に重要になっています。子どもにとっても、それから指導者にとっても大切なことですので、人数を増やして頂きたいと思います。また指導者の処遇の改善も図って頂きたいし、また適正な規模、これは70名が適正な規模だと、それ以上あれば学童保育としての意味合いからも違うということもありまして、是非、特に泉は、他の所にもお願いしていることもあるんですけれども、増設についても考える必要があるんではないかと思いますが、学童保育の充実について、お答えを頂きたいと思います。 次に、児童館の問題です。いまウィズゆくはしの2階に、子育て支援センターがありまして、一定の効果をあげております。しかしサークル活動など、その他の行事も、他の場所を借りて行っておりまして、かなり限定をされています。児童館は、子どもや子育て中の父母に常に開放され、また相談事業や子育ての質の向上にも大きな効果をあげるものでございます。市長も児童館の建設を、公約に掲げておられました。児童館建設計画の現状と今後の取り組みについて、明らかにして下さい。 次に、乳児家庭全戸訪問事業について、お尋ねいたします。行橋では、この事業がスタートいたしました。平成21年度の決算の折に、行橋では乳幼児健康審査において、何らかのフォローが必要な子どもの割合というものが委員会の中で明らかになりましたけれども、4ヶ月健診で25.5%の子どもたちに何らかのフォローが必要だと。それから7ヶ月健診では31.4%、1歳6ヶ月児健診では48.1%、3歳児健診では47%と、大変心配な数値を示しています。 この乳幼児家庭全戸訪問事業が子育てで悩みを持つ父母に応えることができるように、また何らかの治療や療育などが必要な子どもたちには、早期に対応策が取れることを期待しております。そこで、現在の実施状況について、明らかにして下さい。私は十分なスタッフを確保することについて、心配をしておりますが、人材の実態も明らかにして下さい。さらに、この事業が次の子育て支援へと結びつくことが重要だと思いますが、事業の位置づけと課題について、お答え頂きたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。
    ◎市長(八並康一君)  子育て支援行政について、3点のご質問にお答え申し上げます。まず、学童保育の充実、質の充実ということでございます。学童保育事業、本市では、児童クラブの名称を使用しておりますが、ご承知のとおり、平成21年度に全ての小学校への設置が完了いたしまして、現在、民間1施設を含めた12施設におきまして、児童福祉法に定める放課後児童の健全育成事業を行ってきております。 まず、受け入れ対象としての学年につきましては、児童福祉法第6条の2第2項の規定にあります、おおむね10歳未満の児童という文面は、10歳以上の児童を受け入れてはいけないという意味ではなく、小学校に就学している4年生以上の児童の積極的な受け入れについても配慮するよう、国からも通知されておりますことから、本市におきましても、定員に空きがある児童クラブでは、積極的に受け入れを行っている状況でございます。しかしながら、近年、児童クラブの入所児童数が年々増加をいたしております。9月1日現在、6施設で定員を超過する状況となっております。また現状において、全ての施設で6年生までの受け入れを行うことは、施設規模並びに指導員の確保という両面におきまして、大変困難な実情となっておりますので、今後、対象となる小学生人口と高学年を含めた利用希望者の動向を推計いたしまして、改めて検討を行ってまいりたいと思っています。 また、さらに開設時間の拡大につきましては、次世代育成支援後期行動計画策定時のアンケートの調査等によりまして、高いニーズがあることを把握いたしております。事業を所管する子ども支援課で、現場の指導員との調整協議を重ねているところでございますが、指導員の確保が極めて困難であるという実情と併せまして、現在、在職している指導員の待遇面の改善とも関連し、財政的な課題を伴う状況でございますので、今暫く検討の時間を頂きたいと思っています。 次に、児童館でございます。次代を担う子どもたちに健全な遊びを提供し、情操を豊かにすることを目的とすることと併せまして、地域における子育て支援拠点の充実のために児童館の建設につきましては、昨年3月に策定いたしました、行橋市次世代育成支援後期行動計画の中の重点施策の1つとしても位置づけております。 昨年度、先進地視察調査をいたしました。別府市と松山市の複合型児童館について調査をいたしましたが、今年度におきましては、6月に市内全小学校と保育所、幼稚園の在籍児童、約8400人を対象としたアンケート調査を実施いたしました。この調査につきましては、8月末をもちまして集計及び分析作業は完了いたしましたので、10月には基本構想策定のための検討委員会の立上げを予定いたしております。この検討委員会におきましては、先進地調査やアンケートの分析結果等を活用しながら、幅広い意見を集約いたしまして、子どもたちや保護者から親しみを持って利用して頂ける児童館を目指しまして、基本構想を策定してまいりたいと考えております。 次に、乳幼児家庭の全戸訪問でございます。この乳幼児家庭全戸訪問事業につきましては、生後4ヶ月になるまでの乳児のいる家庭を訪問いたしまして、様々な不安や悩みを聞き、子育てに関する情報提供等を行うことで、子育ての孤立化を防ぎ、乳児の健全な育成環境の確保を図ることを目的として、本市におきましては、本年7月より事業を開始いたしまして、順次、訪問を行っております。 訪問内容といたしましては、保健師と保育士の2名体制で毎月6日程度の訪問を行いまして、里帰り等でお留守の家庭につきましては、不在連絡票の投函や電話連絡などを行いまして、再度訪問をいたしております。これまでの訪問結果といたしましては、7月では、訪問対象家庭44戸に対しまして41戸の訪問が終了しており、また8月では、訪問対象家庭44戸に対しまして40戸の訪問が終了しております。いずれも訪問実施率といたしましては、90%を超えております。 また事業の内容につきましては、市報とか市のホームページ、さらには私も出させて頂いておりますけども、スターコーンFMにおいても紹介を行っております。母子健康手帳の交付時、出世届の提出時にチラシ等の媒体を利用して、窓口での説明を行うことで快く訪問を受け入れられております。訪問時につきましても、子育て支援に関する情報提供を行うことで、育児不安を抱えた際に相談ができる場所が分かり易いなどの声も頂いております。しかしながら、今後も事業を継続することで、育児に関して問題を抱えた様々なケースに直面することも予想されるために、関係各課、あるいは児童相談所などの関係機関との連携を図るとともに、子育て支援体制の充実に向けた取り組みを進めてまいりたいと思います。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  德永議員。 ◆21番(德永克子君)  学童保育のほうの問題ですけれども、非常にニーズが高いというのは、やっぱり現実だと思うんです。今なかなか仕事が難しいということで、共働きが非常に増えておりまして、しかも子どもの数が昔と違って少ないんですね。そうすると家庭に子どもを置いておくということに非常に不安を抱えているということが現実ですので、そうなりますと、どうしても学童保育でお願いをしたい。近所の子どもたちと遊ぶということも、なかなかできないというのが実態ですから、そういうことからいきますと、高いニーズだというのは当然だと思います。この高いニーズに、やはり応えなければ、私はいけないだろうと思います。 先程、市長が言われましたように、指導員の問題というのは、私は1つのネックだというふうに思っております、本当言って、現在、指導員は安いんですよ。しかも資格を持っていらっしゃる方ということになっておりますから、もう少し処遇改善を図らなければ、私は指導員になってくださる方というのは難しんじゃないか。特に以前に比べまして、現在の子育ては、発達障害の子どもさんとか他の子どもと遊べない子どもとか、いろんな子どもたちがおりまして、ただ子どもを見ておけば良いというような、そんな単純なものではなく、難しいものになってきているんです。そういう意味からは、より処遇改善を図りながら、指導者を確保して頂きたいと思いますので、もう一度お答えを頂きたいと思います。 それから、乳児の家庭全戸訪問事業ですが、これは本当に重要な事業だと思っております。先程、私は質問しましたけれども、これも結局人材なんですね。人材の問題がどうなっているのか、この事業を、ただ1回家庭訪問をすれば良いというわけではございませんで、いろんなところとの連携、それから子育てですから、どんどん次に次にと、いろいろな問題も出てきますので、それとの連携をしようとすれば、ただ訪問をするだけではなくて、訪問した後に、どのようなことをする必要があるのか、その分析と、それから他の部署との連携、こういうものも非常に大きくなってくるだろうと思います。ゆとりを持って家庭訪問ができるような状況も必要ですから、現在行われている、まだ7月からですから僅かですが、今の人数では、私は絶対に少ないだろうと思っています。人数については、どのように現在なっているのか。それも明らかにしながら、もう一度お答え頂きたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  まず、乳幼児の訪問事業のいろんな課題につきましては、福祉部長のほうから答弁いたさせます。 学童保育の充実でございます。課題が沢山ございます。おっしゃるとおり指導員の待遇改善という課題もございますし、もう1つ、人数が増えるだけで一般的な対応だけならいいんですけど、やはりいろんな障害を持った方々もおられますし、1人が1人を対応しなければならないという、非常に大きな課題もございます。それらも含めて、いかにしてお預かりするかということで、いろんな苦労をしているところでございます。 特に、保母の皆さんの確保が非常に難しいという話も聞いています。そういう面で指導員の待遇改善も勿論ですけども、いかにして指導員の皆さんを確保していくか、これは努力をさせたいと思っています。しかし、これもやはり限度がございますので、次々にそこに来て頂けるかどうか、難しいこともありますけども、先程、議員がおっしゃいましたとおり、やはり非常にニーズが高いということもございます。なるべく受け入れ体制の充実に向けて、それぞれの担当部のほうでいろんな検討させていきたいと思います。皆さんに応えられるように頑張ってまいりたいと思っています。以上です。 ○議長(城戸好光君)  福祉部長。 ◎福祉部長(白川達也君)  乳幼児の全戸訪問の人材の確保ということになるんですけど、現実、いま子ども支援課のほうには正規の保健師が2名、それと嘱託の保健師が2名配置している状態で、それと子育て支援センターの保母さんということで、現実は、いま訪問は保健師と保母のペアで伺っているという状態です。 現実的な話をすると、いま福祉部のほうは4課に保健師が分散されているような状態になっています。それで地域福祉課のほうにも保健師がいて、嘱託の保健師がいるということで、現実の話、5月に助産師の方がお辞めになりました。それは先程言った処遇とかの面もあったんですが、そのときにハローワーク等を通して公募をかけるんですが、なかなか見つかりません。そういうことで、部内として、どう対応するかということで、地域福祉課にいる嘱託職員を子ども支援課のほうに配置することはできないかということで、庁内で協議をした中で配置しようというような話も対処しています。 ですから、同じ部内にいる保健師、嘱託保健師等も活用しながら、それは公募して、ハローワーク等から応募してくる方がいらっしゃると良いんですけど、やっぱり待遇面の話しとか諸々の問題がございまして、なかなか見つからないというのが現状でございますので、当面については、内部でできる分は、こういうふうな対処をして、早急にいろんな伝を頼りながら、人材の確保をしていきたいと思っています。 それとちょっと先程の児童クラブの件ですが、先程のご質問の中に、障がい児の受け入れという件がございました。それで現実、平成22年からは発達障害の方の受け入れもするようになっています。その関係もあって、7つの児童クラブで、いま24名の障がい児の方を受け入れております。ただ、これも先程の件と同じく、指導員に当たる方の賃金等の問題もございまして、人材確保というのは、先程、市長が言いましたように、なかなか難しい問題になっておりますので、これに関しても、賃金等の見直し等も含めて検討していきたいと考えております。以上です。 ○議長(城戸好光君)  德永議員。 ◆21番(德永克子君)  なかなか人材を確保できないというのは、学童もそうですし、それからいわゆる子どもの子育てとか健康問題、これについての人材も非常に難しいというのは、私は実態、確かだろうと思います。これだけの資格を持っている方を来て頂くとなったら、やはり今、それだけの処遇がなければ来ないんですよ。どこもいろんな面で健康づくりというのは、行政の大きな1つの柱になっておりますから、そういう点では、人材が不足しているだろうというふうに思います。是非、行橋に来て頂けるような、そういう環境、条件をつくらなければ難しいだろうと思いますので、努力をしながら、より良い事業ができるように、人がいないために、ここで事業がストップになりましたなどということがないように、お願いをしたいと思います。次にまいります。 大きな3番目、学校教育行政について、お尋ねいたします。今回、私は子どもたちのより良い教育条件について、お尋ねいたします。まずはじめに、トイレの問題です。本日、小原議員もこの問題を取り上げていらっしゃいました。 昨年の女性議会で、学校のトイレが少ない、汚い、臭い、こういう問題が取り上げられました。いま洋式トイレやドライ式のトイレ、センサー式の照明や自動式の水道など、これまでの学校トイレとは想像がつかないほど異なった、ホテルと見間違うようなトイレになっている学校が生まれております。行橋でも、その立派なトイレに近づけるように求めたいと思います。 そこで質問でございますが、まず数の問題です。一応、基準は満たしているとは言いますけれども、学校全体での数は充足していても、普通教室がつらなっている所では、実際面では不足をしています。特に今川小学校、泉中学校では不足が目立ちます。また小学校低学年は、特に十分な数が必要であり整備が必要であると思います。洋式トイレやドライ式のトイレ、流水音装置の設置、レイアウトの変更などを含めた整備についてですけれども、臭いの除去というのは、清掃を十分に行うことも重要です。しかしそれだけでは、根本的な解決にはなりません。建物の内部にある老朽化した管の取替え、さらにドライ式にすることが必要です。子どもたちが安心し、抵抗無く使用できるものに、できるだけ早く整備改造をして頂きたいと思いますが、どのような考えを持っておられるのか、計画も明らかにして下さい。 次に、エアコンの設置について、お尋ねいたします。最近、また暑くなってまいりまして、教室がどれほどひどい状況か、私は心配しています。教育委員会が調査をしておりますものを頂きました。この9月、4日間のみのデータですが、これは午前10時と午後2時の教室の温度です。行橋南小学校、最高が38度です。平均が34.3℃、最低が32℃です。それから今元中学校が最高が36℃、最低は29℃です。長尾中学校が最高37℃、最低が29℃、こういうデータが出てきておりますけれども、文部科学省が言っているのは、教室の条件というのは10℃から30℃までが望ましいと言われています。しかし、これをはるかに超えるのが実態になっているんです。現在の扇風機では間尺にあいません。是非、エアコンの設置をすべきです。 昔の木造づくりでありますと、そう高温にはならないんですけれども、特に行橋では防音用の学校となっています。より高温になるわけです。この施設そのものが、空調施設があるということを前提にした、そういう建物になっているんです。仲津小学校・中学校は、クーラーが設置されておりますけれども、かなり以前のもので、改める必要もございます。防衛補助を取れるように働きかける必要もあるかと思いますが、より良い環境となるように、エアコンの設置を求めたいと思います。ご答弁をお願いいたします。 ○議長(城戸好光君)  教育長。 ◎教育長(山田英俊君)  それでは、德永議員の子どもたちにとってより良い教育条件について、お答えします。まず、1点目のトイレ環境についてですが、改修の計画については、優先度を上位に定めて、現在、他の改修計画と調整しているところであります。また便器の数、特に女子便所の便器の戸数についてですが、各学校とも校舎全体では、個数は足りているのですが、普通教室が集中している校舎では、1箇所のトイレに子どもが集中するなど、課題となっているのが現状であります。教室配置を考慮したり、クラス別に利用するトイレの場所を決めるなど、工夫を学校とともに検討して対応してまいりたいと思います。 2点目の暑さ対策でございますが、空調整備については、全国的な電力需要の考え方や環境負荷の問題、またコスト面等とも併せて、さらに検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  德永議員。 ◆21番(德永克子君)  現実、実際問題として、まだ具体化できないから、そういう答弁をなさっているんだろうと思うんですが、トイレの問題それからエアコンの設置の問題は、これはもう待ったなしだと思うんです。子どもたちの教育環境、ただ我慢しなさいで済む問題ではないんですね。38℃で勉強をしろというのは無理ですよ、これは、どんなことがあっても。 今、先程この議場を見ました。26℃くらいなんです。26℃でこの暑さです。子どもたちは少々我慢できるかもしれないけれども、それにしても38℃は、もう思考力が停止するんじゃないですか。もし市役所の中を38℃にして、皆、仕事しなさいと言っても、殆ど不可能だと思いますよ。そういうのが、今の教室の状況なんですから、この子どもたちに、できるだけ文部科学省の言うように、30℃までの温度に下げていくということは、いろんな方法があるかもしれませんけれども、少々、扇風機を回すとか、勿論グリーンカーテンも、それはそれで私は良いと思います。しかしそれだけでは改善ができないところまできているのが、今の高温の状況だと思いますので、是非これは設置をして頂きたいと思います。 また、トイレの問題についても、これがいかに重要かというのは、他の方も皆さん、知っていらっしゃるんですけれども、勿論、教室の配置で、当面、できるだけ数を調整するということも必要かと思いますけれども、しかし根本的な改善をしない限り、この3Kは直らないわけですから、そういう点も合わせてお願いしたいと思います。 そういう点では、これは教育環境の施設の面になりますので、予算の面も考えて、市長のお考えもお尋ねしたいと思います。もう一度お答え下さい。 ○議長(城戸好光君)  教育長。 ◎教育長(山田英俊君)  それでは、第2質問にお答えさせて頂きます。私も昨年、泉小学校の校長をしていた折に、教室訪問をしますけれども、昨年は大変な暑さで、子どもたちは、午後、授業に参加している様子を見ると、本当によく頑張っているなというのが現状であります。そういった中で、何か良い方法はないかということはあるんですけど、先程もちょっとお答えさせて頂きましたが、いまミストを実験的に行っております。ミストも実際3℃から5℃ぐらい下がるというような結果もお聞きしておりますし、当面とりあえず、その状況を見まして、来年度どういう対策をするかというところを検討してまいりたいと考えております。 それから、トイレの問題ですけれども、トイレについても、これは泉小学校の保護者のほうから、昨年、女性会議で出ました。その現状も、私もよく分かっておりまして、子どもたちが、やはりトイレを探し回って1階までトイレに来ているという状況が確かにあります。ですので、子どもたちがトイレを探して回るというのも、ちょっと大変な状況だと思うんですが、授業中にトイレに行きたいという子どもは、そういう状況でありますので、一応許可しているということもあります。しかし、根本的な解決にはなりませんので、先程、申し上げましたように、学校の中で工夫をして使うトイレを割り振るということで、当面、対応していくという形で、お願いしていきたいと考えております。以上です。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  德永議員の子どもたちにとって、より良い教育環境について、2点のご質問がありました。このトイレのことにつきましても、また空調設備につきましても、子どもたちが、やはり寒さを感じたり暑さを感じたりして、やはり勉強ができないという状況になると、これは子どもにとっては一番大きな問題ですから、少しでも改善するように、努力をしてまいりたいと思いますが、財政的な問題も勿論ありますけども、教育環境全体を審議しながら、いろんな相談をしていきたいと思います。全体を一挙にやるのは、相当な予算が掛かりますが、しかし未来を担う子どもたちのために、どういうふうにするかということについては、具体的な打ち合わせはさせて頂きたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  德永議員。 ◆21番(德永克子君)  来年度の予算に是非反映されますことを願って、次の質問を行います。大きな4番目です。医療・介護の市民負担について、お尋ねいたします。 まず、国保法第44条の医療機関、窓口での一部負担金の減免制度の施行についてです。これまで何度も実施を求めてまいりました。漸く行橋でも実施の運びになると聞いております。国は、この施行について、自治体が負担する減額、免除について2分の1を特別調整交付金で補填するとしています。行橋の実施内容について、明らかにして下さい。時間がありませんので、簡単で結構ですから、余り細かく言わなくて結構です。 国保税ですが、以前にも述べましたけれども、行橋の国保税は高いんです。県内60自治体の内、17番目に高いんです。京築の中では築上町に次いで2番目に高いという国保税の状況になっています。勿論、国の問題もあります。しかし当面、一般会計から繰入金をする、これが1つの施策になっております。全県的にも1人当たりの法定外繰入金というのは、ほぼ1万円と言われています。しかし行橋では2807円しか繰入金がないんです。この2807円というのは、京築地方で言いますと、豊前はゼロなんですけれども、その次に低いのが、この行橋なんです。多い所でいきますと、築上町は1万5010円も1人当たりの繰入金がありますし、それから苅田町は1万2485円、吉富町が1万1236円、1人当たりに直しますと、このような繰入金の状況になっています。是非、繰入金を増やして、国保税の引き下げを図って頂きたいと思います。せめて中位までいくぐらいまではして頂きたいと思います。 次に、介護保険です。平成22年度の決算書によりますと、介護給付費準備基金、これは保険料として市民が負担したものより介護施設の施策の利用が少ないために、黒字になっている、いわゆる溜め込み金の問題ですが、これは年度途中で2億1756万8000円増えまして、22年度末現在で5億1959万5000円になっています。また本議会での補正予算でさらに増えますから、基金の現在高、5億8348万6000円という、実に高いものが積立金として、溜め込み金としてあっております。これは、介護保険料を支払っている対象者、1万6850人で割りますと、1人当たり、実に3万4628円になります。計算いたしました。 自治体の財政執行の基本というのは、その年度にある財政は、その年度で使うというのが大原則です。介護保険は、3年のスパンで計画を立てておりますから、平成21年、22年、23年の3年間でプラスマイナスゼロにするのが大原則のはずです。しかし、利用料が高い、サービスが用意されていない。また見込み違いもあるんでしょう、そのために多額の使われないお金が残ってしまいました。1ヶ月1万5000円という僅かな年金受給者からも、否応なしに保険料は天引きをされています。こういう市民が、この実態を知ったら、どのように思うでしょうか。保険料の引き下げ、また利用料の減免制度の創設を強く求めたいと思います。市長のご所見をお伺いします。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  医療・介護の市民負担等についてのご質問に、お答え申し上げます。簡単にというお話ですが、一応きちんとした現実的は話しはさせて頂きたいと思います。国民健康保険法第44条、先程のご指摘のとおり、特別な理由がある被保険者で、医療機関に一部負担金を支払うことが困難であると認められた者に、一部負担金を免除、猶予することができることを定めております。 減免等の実施につきましては、昨年まで統一的な減免基準がなかったこと、あるいは保険者の財政負担が増えることによって、本市を含めて近隣の市町村では、一部負担金の減免を実施いたしました。ところが、近年の経済情勢の悪化に伴いまして、入院等の一部負担金の支払に窮する被保険者が増加してきたことから、昨年9月に、国が統一的な運用基準として、減免額の2分の1を特別調整交付金で補填することを示しました。全市町村に対して適切な運用を行うように通知をいたしました。本市におきましても、国の基準に則りまして、行橋市国民健康保険一部負担金の減免及び徴収猶予に関する取扱要綱を策定いたしまして、平成23年10月1日からの施行を予定しております。減免の対象世帯は、失業とか事業の休廃止等によって、収入が激減、あるいは生活保護基準以下の収入、預貯金で生計を立て、入院療養を受ける被保険者がいる世帯、もしくは被災世帯となっております。 しかし他市の減免実施状況を見ますと、預貯金の認定条件が厳しいために、減免実績が少なく、生活困窮者の医療費負担を軽減できていない現状がございます。本市におきましては、減免実施に当たって、介護保険料の減免基準を準用いたしまして、預貯金等の認定条件を緩和して、高齢者等が一時的な医療費負担の急増によって、厳しい状況にならないように、そのことについて、それを防ぐために努力をしたいと考えております。 次に、国民健康保険税についてでございます。国民健康保険制度は、一般加入者の療養給付費の約5割が公費で賄われております。残りの5割につきまして、被保険者の皆様に国保税の納付をお願いして、保険財政が運営されるようになっております。 国保税につきましては、平成17年度に年々増加する医療費と国保税負担の均衡を図り、累積赤字を解消するために改定いたしました。その結果として、国保税を他の自治体と比べた場合に、同一条件で算定すると、負担が重くなるケースも多く生じています。また、近年の経済情勢や雇用形態の不安定化は、加入者の国保税負担においても、特に失業者や低所得者に対して重い負担となっております。このため市といたしましては、現行の税率を維持する中で、国保税の軽減制度や減免制度などを積極的に活用いたしまして、生活困窮者の皆さんも安心して医療を受けられる体制づくりに努めております。 なお、国保特別会計におきましては、平成22年度決算で約9億2800万円の累積赤字となっています。この累積赤字解消を踏まえた中で、低所得者の方々に配慮した国保財政再建計画を立てまして、その中で将来的な法定外繰入金のあり方についても、検討してまいりたいと考えています。17位から10位に上げるように努力しなさいというお話しですが、これについてもいろんな検討を重ねさせて頂きたいと思います。 次に、介護保険料でございます。介護保険料におきましては、3年間の計画期間ごとに介護サービスの見込み量に見合って介護保険料を設定する、ご指摘のとおりでございます。実際の介護給付費が計画の見込みを下回った場合、剰余金を準備基金に積み立てまして、次期保険料を見込むに当たって、準備基金を取り崩すことが基本的な考え方となっています。本市におきます介護給付費準備基金は、第3期計画期間中であります平成19年度に1億4000万円を積立ております。平成21年度には4億7000万円となりまして、第4期計画期間であります平成22年度末には、5億円を越えている状況でございます。 準備基金の取扱につきましては、介護保険料の上昇抑制に当てることといたしておりますが、平成24年度からの第5期計画策定におきまして、個々の高齢者のニーズや変化に対応いたしまして、包括的な支援実施を可能とするために、地域包括支援センターの今後の体制についての見直し、あるいは再構築、また要介護認定を受けていない高齢者の方々も安心して生活できるように、市独自の新たな生活支援サービスの構築も検討いたしております。併せて、要介護認定を持った低所得者にとって、1割負担の利用料がサービス受給の妨げにならないよう、非課税世帯を対象とした減免や一部助成を検討しているところでございます。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  德永議員。 ◆21番(德永克子君)  まず、国保の第44条の窓口の問題ですけれども、国は昨年、当時の厚生労働省の政務官が国会の中で、市町村の自主性を担保しなければならない。国の基準は1つの最低限のもので、上積みを行うのは望ましいというふうに述べておりまして、いま市長の説明を頂きましたけれども、行橋としても国の基準よりも僅かに良い条件を付けているという部分もあるかと思うんですが、これは入院をしている場合のみなんですね。しかし最近は、なかなか入院をさせないというか、入院させて下さいと言っても入院しないでしなさいとかいう、そういう場合がありますので、外来での医療の高額の方、この方たちも、本当に1回行きますと何万円というお金を払わなければいけないということも出てきたりしますので、是非、高額の外来医療を受ける場合にも該当をさせて頂きたい。まだ実施をされておりませんけれども、なかなか実際問題として使用できないというのは、実態とはちょっとかけ離れているところがあるわけですから、是非、外来医療の問題も含めるように検討をお願いいたします。 それから国保税については、再建計画を立てるということですから、医療を受ける部分と、それを負担するというのは、特に低所得者にとっては、それは福祉と同じ考え方でやるべきですので、そういう点で、是非、国保税の引き下げを図って頂きたいと思います。介護保険については、利用料の減免制度の検討をされるということですから、是非こんなにお金を溜め込んでいるのに、特に国保の担当者から見たら、わあ介護はいいなとなっているんですね。国保はいつもいつも赤字、その一方で、介護はいっぱいお金を溜め込んでいるという、こういう矛盾した点が、これ自体も幾らお金があってもよくないことですので、是非、介護保険についても適正なサービスも提供すると併せて、利用料の減免も是非実施をするように、お願いをしたいと思います。要望ですので、結構でございます。次にいきます。 最後ですが5番目、私、前回の6月議会で、第5次総合計画について質問いたしまして、考え方を述べておりますので、今回は、具体的にお尋ねをしたいと思います。 まず、作成のスケジュールと基本計画の作成の方法を明らかにして下さい。次に、市民との協働は、どのような方法をとるのか、具体的に明らかにして頂きたいと思います。次に、第4次総合計画の総括についてですが、どの段階で、どのようなメンバーで行うのか、またその公表は、どのようにするのか、明らかにして下さい。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  德永議員の第5次総合計画についてのご質問に、お答え申し上げます。まずは、計画作成のスケジュール、基本計画でございます。現在、基本構想原案作成の最終段階に入っておりまして、原案作成後、10月上旬から総合計画審議会を開催いたしまして、基本構想について、ご審議をして頂くことといたしております。また併行して、基本計画の検討に入りまして、年内には、基本計画原案の作成を行いまして、審議会のご審議を経て、最終的に今年度内に第5次総合計画を策定することといたしております。 次に、市民との協働でございます。市民の皆さんの意見につきましては、既に実施いたしました市民意識調査の結果をはじめ、市内11校区に設置しております校区まちづくり会議での意見を取り入れ、検討することといたしております。また総合計画審議会の委員には、市民からの公募委員も1名参加して頂いております。今後は、基本構想及び基本計画作成の意思決定前に、広く市民からパブリックコメントを募集することといたしております。 3点目の第4次の総合計画の総括でございます。本年7月に第4次総合計画の施策ごとの達成状況及び残された課題、今後必要な取り組み等について、各所管課のヒアリングを実施いたしました。まだ達成できていない施策につきましては、その理由についても併せてヒアリングを行いまして、現在取りまとめを行っております。基本計画原案の作成にあたりましては、ヒアリング結果や市民意識調査の満足度等を考慮した計画にしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  総務部長。 ◎総務部長(松本英樹君)  スケジュール的なところを、少し具体的に申し上げます。まず、総合計画策定にあたりまして、審議会を設置しておりますが、その審議会につきましては、若干、遅れ気味にはなっておりますが、最終的には2月のあたまぐらいには審議会としてのまとめをしたいというふうに考えております。その段階で議会にも報告という話も前回から受けておりますので、審議会の答申が出る前、適切な時期に第5次の素案、それから第4次のまとめについて報告したいと考えております。 ○議長(城戸好光君)  德永議員。 ◆21番(德永克子君)  審議会でかなりの部分を論議して、そこでほぼ固まったものを、市民や、それから議会に公表する、そのときに決定的に、これはおかしんじゃないかというのは、入るんですか、その中に。入らないでしょ。私は、本当に市民の皆さんの意見、それから議会の意見も入るような状況をするというのは、もっと早い段階から公表をすべきだと思います。審議会のメンバー、公募が1人いらっしゃるというのは、これはこれで非常に素晴らしいことではありますけれども、しかしこの人はあくまでも1人の意見なんです。勿論、市民の方からの意見も聴取はしておるんですけれども、しかしそれが計画にどのようになってくるのかというのは、別問題だと思います。そういう点では、もう少し早い段階で公表をしながら調整をしていくということが必要ではないかというふうに思っております。 実は学校の2学期制にかえるときに、市民の合意を得られないままにスタートしたと、私は思っています。勿論アンケートを取ったというふうになっていますけれども、2学期制になったら、どうなるのか、3学期制とどうなのかというものを十分に検討は、私はされていなかっただろう。最初に2学期制ありきで始まったというふうに思っています。私自身は、今でも2学期制そのものについて、良いとは思っておりません。しかし一番の問題というのは、市民の合意を得られないままにスタートしたという、そういう問題だと思います。もっと市民の意見を、いろんなところで聴いていきながら調整をしていくということが重要ではないかと思います。 その意味では、第4次総合計画の総括を、第5次の計画が発表される前に、本当にこの総括が市民に明らかにするということも必要ではないだろうか。議会でも私は第4次総合計画の状況、課題、これを是非公表を先にして頂きたい。それに基づいて、次の計画がどのようにあるべきなのかというものを検討すべきではないかと思います。 何かどこかで何となく計画が決まってしまって、それに合わせて行政が進んでいくということでは、これは市民との信頼関係は失われるだろうと私は思います。そういう意味から、何度も是非市民の意見が入るような、そういう状況をつくって頂きたいと思いますので、もう一度お答え下さい。 ○議長(城戸好光君)  総務部長。 ◎総務部長(松本英樹君)  今回、第5次総合計画を作るにあたりまして、全員協議会等で、まず議会としての意見をお伺いするということを前回申し上げました。これは、第4次総合計画を作るときまではなかったことです。そうであれば、そういう会議を開く以上は、やはり議会側として、意見について、どう総合計画に反映するかというのは考えなければいけないというふうに思っています。 それと市民の意見との調整ですけれども、市民の意見、それから審議会の意見、議会の意見等々あります。ありますので、どの段階でどの意見を公表して意見を貰うかというのは、やはりそこは少し詰めていかないと、市民の意見が、例えば議会の意見をもらった後に市民の意見を貰った、じゃ市民の意見をどう尊重するのかということになると、じゃ議会の意見は何だったのかということになりますので、そこらあたりを少しタイミングとしては早めに考えたいとは思っていますけども、そこらあたりのタイミングについては、また少し議会サイドとの調整も含めて考えていきたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  德永議員。 ◆21番(德永克子君)  前回、市長は、どこでもあるような、それこそ金太郎飴のような、そういう計画は作りたくないというふうに言われました。できるだけ市民と市役所の中と、そういうふうな手作りで計画を作りたいというふうに述べられました。私は、これは非常に大事なことだというふうに思っています。勿論、行政ですから、絶対にしなければならないことはあるんですけれども、しかしそれ以外に、この行橋の特徴をどういうふうに活かしていくのか、特色をどういうふうに活かしていくのか、また市民の要望と市民が置かれている今の条件の中で、どういう計画を作るのかというのが、本当に重要だというふうに思っているんです。そういうふうな、今までと違う基本的な考え方での計画を立てようとするんであるならば、余計に私はもっと開かれた計画の立て方というのが必要ではないかと思っております。 ですから、常にパブリックコメントというふうにならなくても良いと思うんですよ。常に門戸を開いて市民の意見を聴くとか、そういうこともやっていくことも重要なんじゃないか。第4次総合計画の総括も、だから早く出すということが、そういう点では重要なんじゃないかというふうに思います。それと前回言いましたように、具体的な市民の状況の正確な情報を持っていなければ、また計画にも反映されないという点もございますので、そういうふうな基本的な市民の状況の情報の発信も併せて行うべきだと思っております。そういう点で、市長としてはいかがでしょうか。 ○議長(城戸好光君)  八並市長。 ◎市長(八並康一君)  総合計画の策定、前段として第4次総合計画の総括をする、あるいはそれをきちんと議会に報告するということを申し上げました。今まで行橋市として、私が市長をお預かりしてから以降、様々な事業を毎年、毎年、どういう事業を展開してきたのか、どういう考え方でいったのか、いろんな提案をさせた上で、その方向性を、またきちっと見直しをして、それをまた次の年に活かすということを、ずっと続けてきております。そういう意味では、この総括そのものもそういう長い経過の上に立って、全体的な実施状況を見直しができるというふうに思っています。 もう1つ、これは総合計画だけではありませんけど、地域福祉計画でもそうです。それからその他いろんなことについても、皆さんの意見を聴くために、様々なところで住民の皆さんとのいろんな意見交換をしていきながら、計画作りをやってきていますので、この総合計画そのものは10年を見通した大きな計画ですし、なお住民の皆さんのいろんな意見を聴く機会をしっかり持ったり、あるいは調査もいろいろやっておりますので、そういうものを踏まえて、良い計画ができるように、努力してまいりたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  德永議員。 ◆21番(德永克子君)  是非、教育の分野も非常にその点が重要だと思っていますので、よろしくお願いします。終わります。 △日程第2 議案に対する質疑、議案の委員会付託 ○議長(城戸好光君)  以上で一般事務に関する質問を終わります。 日程第2 議案に対する質疑、議案の委員会付託を行います。今定例会に上程された市長提出に係る報告第7号から報告第16号まで、及び議案第38号から議案第59号までの計32件を一括上程し、議題といたします。 これより議案に対する質疑を行います。はじめに、報告第15号について、德永克子議員より発言通告があっていますので、発言を許します。德永克子議員。 ◆21番(德永克子君)  土地開発公社の経営状況ですが、その中に結びとして、このように書かれています。懸案の長期保有地である駅周辺整備事業用地のうち、15街区の3を行橋に販売することができましたが、残された保有地につきましても、実勢価格と売却予定価格とのかい離が甚だしく販売が困難なためと、こういうふうに書いてあるんですけれども、この問題について、実勢の価格、また最初の時の価格、そして売却予定価格、このかい離の実態を説明して頂きたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  総務部長。 ◎総務部長(松本英樹君)  德永議員の質問に、お答えいたします。今まで駅周辺整備事業用地で、22年度までに3箇所、売却しております。その中で、確かに実際の売買価格と、それからいわゆる鑑定価格と言いますか、そこら当たりのかい離があるというのが監査の指摘でございます。最近、22年度以前に売った所で、やはり1割程度かい離があっておりますけども、これは土地の売買というのは、売り手買い手でございますので、土地開発公社としては、やはり高い金額、簿価に近い金額で売りたいという思いがあると思います。それと実際、買う立場からすれば少しでも安いというものがありますので、一概に、実際の売却価格と鑑定価格、実勢価格とのかい離というものが出てくることもあるんですけども、数字としては、約1割程度の誤差が出ているというのは事実です。実際、売却価格のほうが、いわゆる鑑定より高めに売却されているという事例はございます。実態としては以上のとおりです。 ○議長(城戸好光君)  德永議員。 ◆21番(德永克子君)  それならば、今後どのようにこれをしようとしているんでしょうか。 ○議長(城戸好光君)  総務部長。 ◎総務部長(松本英樹君)  売却としては、いま言ったように高めでの売買が成立している分もあります。ただ過去において、売却価格が高いのでという意見も頂いております。ただこれは、その低い価格で売るのかどうなのか、いわゆる損切れしてまで価格の弾力的な運用で売るのかということについては、これは開発公社の理事会と役員会で協議をして、価格設定をどうするのかということになろうかと思いますが、少なくとも開発公社が所有している土地については、清算事業団から買ったときに、市の中心部として賑わいのある土地利用をしようという基本的なものがございますので、それについては、市側と開発公社、役員側との話し合いになっていこうかなというふうに考えております。 ○議長(城戸好光君)  次に、報告第16号について、德永克子議員より発言通告があっていますので、発言を許します。德永克子議員。 ◆21番(德永克子君)  文化振興公社の経営状況の中で、施設の利用の問題なんですが、利用者数と、それから利用料との関係で、ちょっと平成20年、21年、22年と出ているんですが、頁でいきますと2頁、3頁なんですが、これの違いがどのようになっているのか。 それからまた施設の利用状況によって、現在は、特に文化ホール、また会議室など、視聴覚室とか、そういうものも含めて、どのような状況になっているのかを明らかにして頂きたいと思います。 ○議長(城戸好光君)  教育部長。 ◎教育部長(三角正純君)  德永議員の文化振興公社の経営状況ということで、お答えいたします。財団法人文化振興公社では、平成22年度の経営状況及び、それから研修センターはじめ市民体育館、体育施設、複合文化施設などの利用状況についての、今回ご報告をいたしております。 そのうち、研修センターの利用状況でございますが、研修者数は、前年度より減少いたしておりますが、利用料収入は増加している状況がございます。これにつきましては、利用料の設定に市内利用者、市外利用者と、それぞれ料金を別に設定いたしております。また宿泊につきましては、一般の方、大学生、高校生、中学生、小学生とそれぞれの利用料金の設定もいたしております。また研修室一室単位での利用人数に増減等もあることから、一概には利用者数イコール利用料金ということにはならないというふうに思っております。 そしてまた研修センターにおきましては、市内の利用者に比べ、市外の利用者の方が若干増加しているという現状でございます。当然そうすると、市内の利用者よりも市外の利用者のほうが非常に高いということで、若干、利用者数が減っても市外の方が多くなれば、利用収入が増えるという現象であります。 それからまた、行橋市文化ホールの利用者数でございますが、文化ホールの他に、それぞれ会議室、企画展時室、視聴覚室、練習室の利用者を含んでおります。このため、それぞれの施設の利用状況は把握しにくい報告内容と今回はなっております。今後それぞれの室ごとの報告がきちっとできるように、改めて私どもから公社のほうに指導してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(城戸好光君)  德永議員。 ◆21番(德永克子君)  内容は分かりました。それで研修センター、その他いろいろある、このそれぞれの施設の中で、行橋の市民にとって利用の状況にとって、何か改善をしなければいけないような状況が生まれているのかどうかです。その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(城戸好光君)  教育部長。 ◎教育部長(三角正純君)  現在、私どもは市内の方が利用しにくいという話しは、私どもは承知いたしておりません。そういう事実があるとすれば、それは非常にやっぱり市内の方が使われないというのは非常に申し訳ないことで、これらについても振興公社と十分協議をして、市内の方がスムーズに使えるように、今後、図っていきたいと思います。以上です。 ○議長(城戸好光君)  德永議員。 ◆21番(德永克子君)  私の質問の仕方がちょっと悪かったかと思うんですが、利用状況によって、希望者は、いま全部利用できるような状況ですか。それとも抽選なり何かしなければならないような状況があるのかどうか、それがどういう施設なのかもはっきりさせて頂きたい。 ○議長(城戸好光君)  教育部長。 ◎教育部長(三角正純君)  そこら辺、非常に申し訳ないのですが、満杯で使えないとか抽選になっているとか、そういうのは、現在、私は承知いたしておりません。そういうことがあれば、早急に調査させたいと思います。改善の方向に向かって、お互いに努力していきたいと考えております。以上です。 ○議長(城戸好光君)  次に、議案第42号について、德永克子議員より発言通告があっていますので、発言を許します。德永克子議員。 ◆21番(德永克子君)  住宅新築資金貸付事業の問題ですが、これの返還、また滞納、これについての資料を後で出して頂きたいと思います。人数、金額、また滞納の理由、こういうものを含めて、分かるような資料をお願いいたします。よろしいでしょうか。 ○議長(城戸好光君)  都市整備部長。 ◎都市整備部長(井上義孝君)  この件につきまして、後日、資料を提出いたしたいと思います。以上です。 ○議長(城戸好光君)  次に、議案第49号について、德永克子議員より発言通告があっていますので、発言を許します。德永克子議員。 ◆21番(德永克子君)  全て資料要求ですから、余り時間は掛かりませんので、言わせて下さい。資料要求です。1つ、入札結果調べ、物品入札も含めて、指名・一般競争について。落札率、それから辞退や失格があった一覧。最低価格で落札の一覧が1つ。 2つ目に業務委託の一覧。3つ目に随契の一覧もお願いします。4つ目には、国保税も含めてお願いしたいんですが、これは税務課のほうが担当しておりますので、市民税の個人、それから国保税の税額別の階層状況、それから階層ごとの滞納をお願いします。5つ目に差押えの実態も出して下さい。6つ目に補助金と助成金の一覧、利子補給なども含めたものを出して下さい。7つ目に法定外公共物の払い下げ、売り払い、占用の実態の資料もお願いします。8つ目に同和事業、人権事業の一覧、それから団体助成金の実態も、いつものとおりお願いをいたします。9つ目です。基地協賛会の決算書、10に他団体との共有財産事業の負担状況、前年度との比較が分かるもの、それから11にトイレの節水装置の経済効果の実態。以上、資料をお願いいたします。 ○議長(城戸好光君)  総務部長。 ◎総務部長(松本英樹君)  資料作成については、要求でございますので作成はしたいと考えておりますが、ただ中には作成上少し工夫をしなければいけないもの、それから個人情報の問題があるもの等々ございますので、中身が沢山ありますので、1つひとつについて、調整をしながら作成することになります。それで若干時間を頂きたい。はっきり言って会期中にできるかどうか分からない部分もあるかもしれませんが、努力はしたいと考えています。 ○議長(城戸好光君)  德永議員。 ◆21番(德永克子君)  できた物から、できるだけ早くお願いします。 △日程第3 請願の上程、請願の委員会付託 ○議長(城戸好光君)  以上で議案に対する質疑を終わります。 これより議案の委員会付託を行います。只今、議題となっております議案第38号から議案第59号までの計22件の委員会付託につきましては、お手元に配付いたしております、別紙付託事案一覧表のとおり、所管委員会に付託いたしたいと思います。これにご了承願います。 日程第3 請願の上程、並びに委員会付託を行います。今定例会に請願1件が提出されております。これを上程し、議題といたします。只今、議題となっております23請願第1号の委員会付託につきましては、お手元に配付いたしております別紙付託事案一覧表のとおり、建設経済委員会に審査付託いたしたいと思います。これにご了承願います。 以上で本日の日程は、全て終了いたしました。 本日の会議は、これをもって散会いたします。               散会 15時20分...